ビー玉は知っている。< 2 >

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━ごめん、俺寝てる太輔の傍に行っちゃったんだ。笑








本当なんだよなそれって感じだわ･･･(苦笑)

つまり俺が見たと思ってた夢は半分現実だったって事か？

ミツに見えてたけど会話はしてたって事だもんな･･･。









･･･本当にミツが俺と彼を繋いでくれたみたいだな









って、また俺は何を思ってんだか･･･。

でも偶然だなんて思わない。

俺がミツに見えてたのはきっと･･･、

彼にとっても、俺にとってもそれで良かったんだ･･･。

じゃなきゃ俺は･･･何の事情も知らない俺はきっと･･･









無神経に彼を引き止めたと思うから･･･









それはきっと彼を傷付ける事になっただろう･･･。

彼に療養が必要なのは事実なんだから。

でも、もし、彼がそこで本当の事を話してくれたら･･･、









そしたら･･･｢夢が現実なら｣なんて思わせなかった･･･。









元気になったらいつでもどこでも連れてってやるって、

だから泣いてんじゃねぇよって、

永遠の別れみたいな言い方してんじゃねぇよって、

ちゃんと勇気づけて見送ってやったのに･･･。









藤 ｢色んな景色ってｽﾞｽﾞｯ･･･全然･･･ｽﾞｯ･･･だろが･･･｣









海とかパーキングとか、

そんなんで満足してんなよって胸に込み上げる悔しさ。



まだまだ色々見れるからさって、連れてやるからさって、

もぉ出会っちまったんだから今更普通にとか無理だから、

もぉ騙したとかそんなのどうでもいいから、

全部全部許してやるし受け入れてやるから、だから･･･









藤 ｢ｽﾞｯ･･････んっだよ･･･もぉ･･･ﾊﾞｶﾔﾛｳ･･･ｽﾞｽﾞｯ｣









本当に最初から勝手過ぎんだろ。

知らねぇとこで泣いてんじゃねぇよ、

大好き？恋？そんなのどうでもいい。



惚れられて気持ち悪い？

馬鹿言うな、それよりも勝手にいなくなって、

こんな勝手な手紙置いてかれた俺の気持ち考えろよ。



溢れ出す後悔とか罪悪感とか、

このモヤモヤとした感じの方がよっぽど気持ち悪いわ。

ってか、そんな事よりもっと大事な事あんだろうが･･･。









藤 ｢ｽﾞｯ･･････ﾊｧ、もぉ知るか馬鹿･･･｣









何度だっていつだってちゃんと相手してやっから、

だから･･･、ちゃんと帰ってこい･･･、待ってるから。

宏光の好きなラムネ味の飴玉沢山用意しといてやるから。

だから、帰っておいで。

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