君と僕の温度感。

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＜北side>









北 ｢でも先に嘘ついたのは俺だから･･･｣









なんにせよ、始まりはそこ。

現に今、太輔に後ろめたさも申し訳なさも感じてる。

自分が悪いのは分かってる。

心配してくれてんのに俺ってば本当･･･最悪･･･。









藤 ｢･･･まぁね。 確かにミツは嘘ついた｣


北 ｢･･･｣


藤 ｢俺だけじゃなくてみんなにも｣









そうだ･･･。

ここ最近アイツ等にもこんな感じだな俺･･･。









藤 ｢あと自分にも｣


北 ｢･･･？｣


藤 ｢多分1番自分に嘘ついてんじゃない？｣









自分に･･･って何言ってんだ？









北 ｢別にそんなこと、｣


藤 ｢まだ大丈夫とか、自分が悪いとか、自分のためだから誰かのためだからって自分の事偽りまくって無理してんじゃないの？｣


北 ｢意味が、｣


藤 ｢だから、無理しすぎなんだって｣









無理･･･？そんなのしてない･･･。

例えしてたとしても、それはみんなしてる事･･･。

別に俺だけがしてる事じゃない･･･。









藤 ｢そんで自分の事見失ってる｣


北 ｢別に･･･見失ってなんか･･･｣









ない･･････、はず･･･。









藤 ｢区別がさ、つけられなくなってんだよ｣


北 ｢･･･？｣


藤 ｢嘘ついたとか･･･、むしろそんなの今更だろ？｣


北 ｢え･･･？｣


藤 ｢何があってもカメラの前で笑ってんじゃん｣


北 ｢･･･｣


藤 ｢あれは嘘じゃねぇの？心痛まねぇの？｣


北 ｢それは･･･、仕事だし･･･｣


藤 ｢うん、だよな。あれを嘘だと思った事ないだろ？｣


北 ｢･･･ない｣


藤 ｢そーゆー事じゃないの？今ミツが悩んでる事って｣









俺らみたいな職業に関わらずさ、

誰もがみんなそうゆう悪意のない、

誰かを貶めるためじゃなくて、誰かを想った上でとか、

周りとの関係を円滑に進めるためにさ、

事実や本心とは違う行動とか発言してるんじゃない？









藤 ｢でもそれって本当の意味で嘘って言うのか？｣









違う･･･。

俺だってそうゆうのは嘘とは違うって思ってた。

思いやりとか気遣いだって･･･。

でも･･･、でもなんか･･･









北 ｢もぉ･･･わかんねぇんだよ･･･｣









何が正しいとか悪いとか、どこまでが好意で悪意とか、

全然わかんねぇ、全部薄っぺらく感じるんだ･･･。

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