君と僕の温度感。

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＜北side>









藤 ｢普通にしてるつもりなんだろうけどさ、分かるよ｣


北 ｢は？何が？｣


藤 ｢ミツが楽屋とかで心有らずな感じとか｣


北 ｢何言ってんの？別にそんな事ねぇし｣


藤 ｢そんな事あるよ｣









普段なら目が合うタイミングで合わなかったり、

乗ってきそうな会話に乗ってこなかったり、

元々仕事中は必要以上に話さないけどさ、

でもそれ以上に無駄に避けられてる気がするんだけど。



って言われて、鋭いな･･･って普通に思った。

やっぱ付き合いの長さなのか、それとも絆の深さなのか、

少し自分の変化に気付いてくれたのが嬉しくもある。









北 ｢･･･気にしすぎだろ｣









でも･･･、今はそうじゃない･･･。

気付いて欲しかったんじゃなくて、ほっといて欲しい。

その行動の理由(わけ)は俺が知りたいぐらいなんだ。



｢なんかイライラする｣｢なんかもぉ疲れた｣

思い浮かぶ理由なんてそんなんばっかで、

そんな自分に1番自分がウンザリしてんだ。









藤 ｢気にしすぎ･･･｣


北 ｢そうだよ、別にいつも変わんねぇし｣


藤 ｢最初はそう思ったよ、｣









1回気になり出したら止まらないのが俺の悪い癖だし。

でも俺への当たりが強く感じたり、

避けられてる気がしたり、そんなの今までなかった。

機嫌が悪いのかなって思う事はよくあったけど、

それとはまた違う気がするんだよね。









藤 ｢明らかに俺だけを避けてる。違う？｣


北 ｢･･･｣


藤 ｢気にしすぎか確かめたかったから今日は来たんだ｣









余計な心配をかけさせないため･･･。

そう思ってたのはやっぱり嘘だった。

｢ある事｣を認めたくないから逃げてた。

でも今荒んだ心がハッキリ叫んでる･･･。









藤 ｢ミツ？｣


北 ｢･･･｣









コイツ、面倒くせぇ。









コイツの何でもかんでも知ろうとする所、

俺を把握しようとする独占欲、

自分は特別なんだからって態度、

ただの善意なんだろうけど今は本当にうぜぇ。









北 ｢帰って｣









俺がお前に嘘ついたのは、

お前のそうゆう態度が面倒だと知ってたからだ。









藤 ｢･･･｣


北 ｢今日は会いたくなかったんだ｣









お前にあれこれ聞かれるのが嫌だったから。

心配の度をいつも越えるから会いたくなかったんだ。

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