君と僕の温度感。

重ならない。 ページ16

＜藤side>








広島･･･ってどれくらいで着くんだっけ･･･。

寝れるかな･･･。いやでも、今日は1回だけだし･･･。









玉 ｢俺窓際〜｣


宮 ｢じゃあ俺そのとっなり〜♪｣









･･･腰痛いなぁ。

いっそ寝れたらラクなんだけどなぁ･･･。









千 ｢俺寝たいから横尾さん隣来てよ｣


横 ｢俺？｣


ニ ｢俺はうるさいから嫌だって言われた(笑)｣


横 ｢流石に飛行機では静かに出来るだろ？(笑)｣


千 ｢ちょっかいかけてくるんだもんっ｣


横 ｢あ、なるほど｣


ニ ｢じゃあ俺玉のSPやるわ｣


玉 ｢は？｣


ニ ｢見付からないように壁になってやるよっ！(笑)｣


宮 ｢貴方もアイドルでしょーが(笑)｣


ニ ｢いやいやいやいやっ玉に比べたら俺なんてっ！｣


玉 ｢そのキャラうぜぇ(笑)｣









本当毎度毎度元気だなぁ･･･。

ってか･･･、そうなると俺の隣って･･･。









北 ｢ふわぁ〜･･･あ"〜･･･｣









･･･北山か。

まぁいいけど。静かだし。





特に会話もなく手続き等を済ませ機内に入るって時、

前を歩いてた北山が振り返り俺を見た。









藤 ｢･･･？｣


北 ｢窓側？｣


藤 ｢･･･どちらでも｣


北 ｢先どうぞ｣


藤 ｢･･･ども｣









言われるまま先に入り窓側に座った。

イヤフォンを取り出し、片手には携帯。



北山もイヤフォンをはめると、

カバンから多分ライブ関連の書類を出し始めた。

その時チラッと舞台の台本がカバンの中に見えた。



大変だよなぁ･･･舞台もだなんて。

ドラマなんかより全然大変だよなぁ･･･。

去年までは玉達もドリボかぶってたし、

北山は歌舞伎の説きもそうだったよなぁ･･･。






･･････お疲れさんです。






窓の外へ視線をズラせば、

外の光が眩しくてシェードを下ろした。

ついでにハットも深く被り直した。

こうゆう所で注目もされたくないし、

なるべく人目につきたくないのは昔から。



はぁ･･･身体なんかダルいなぁ･･･。

飛行機から降りてもまた座りっぱかぁ･･･。



あ、広島の名物ってなんだっけ、牡蠣？お好み焼き？

あと何が有名だっけ〜･･･。

まぁなんでもいいや、旨いもん食べたいなぁ〜･･･。









『ｷｨｨｨ･･････ｨｨﾝ』


藤 ｢･･･ｯ｣









飛行機は別に嫌いじゃない。怖くもない。

でも離陸するする時の耳が詰まるのは嫌い･･･。

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