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北 「モー…てる…?」
駅から約5分。
辿り着いたソコには確かに建物があって、
「Motel」とまんまソレが名前の看板があり、
昼間なのに電球がチカチカ光っていた。
北 「モーテル…ってラブホ…?」
苦笑いして俺を見る君。
海外ではMOTELってビジネスホテルみたいなもんだけど、
日本じゃ…まぁ、そうゆう役処だね。
北 「休憩で2千円ってヤバくないっ!?」
藤 「…」
北 「宿泊5千円!?ウケるっ(笑)」
大丈夫かココってあまりに安すぎる値段に君は大爆笑。
都内じゃこの倍以上が普通だし、確かに安すぎる。
でも……
北 「アッアッアッアッ(笑)」
別にそんなに面白くは…ない。
安いだけでそんな笑えるなんて、そんな君が俺には面白い。
北 「よし、入るか」
藤 「え?」
北 「え、駄目?」
駄目?……って、
ボロかろうが安かろうが怪しかろうが仮にもラブホ。
まさか自分が見付けたのがラブホだったなんて…。
『ミー…ンミンミー…ン…』
明らかに手入れされてない外観…。
赤レンガの造りで、そのレンガは蔦まみれ…。
横の木々は建物にかかってるし、
言ってしまえば昼間じゃなかったら不気味だろう…。
いや……今でも…俺にとっちゃ不気味かな…。
君の腕を引っ張った所から始まって、
スタッフが来なかったり、
見付けた建物がラブホだったり…。
全てが上手く行きすぎてる…ってよりは、
いけないものに手招かれてる気分…。
おれ…ココ入ったらどうなっちゃうんだろ…。
高温のせいか、ホテルが歪んで見えた気がした…。
違うか…、歪んでんのは…、オレ……。
北 「…ガヤ…藤ヶ谷っ!!」
藤 「え!?あ、ゴメン…なに?」
北 「もぉ入ろうぜっ」
藤 「あ…でも……その、金とかないし…」
北 「あ、俺ね持ってんの」
ポケットから半分に折り畳まれた1万円を出すと、
顔の横に並べニンマリ笑った。
あ…そうだ、確か返して貰ったとかさっき…。
どうしよ…、入る気満々だ…
君はさ、なんも思わないのかな…。
男と2人…普通のホテルじゃないんだよ?
それとも……誘ってる…?って、それだけは無いか…。
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朱蝶(プロフ) - みおみおさん» みおみおサン♪お久し振りです!お元気ですか!?(*≧∀≦*)みおみおさんはいつも、お話を愛してくださるので、こちらの方が幸せです!!有難うございます(*´▽`*) (2017年7月4日 22時) (レス) id: 03a875af6f (このIDを非表示/違反報告)
みおみお(プロフ) - 熱を纏うような気持ちで読みふけりました。大好きなおふたりの作品。読めたこと。。。藤ヶ谷さんと北山さんの二人の空気を壊さぬよう、息を潜めるように読んでいた自分に、すこしてれてしまいました。シンクロするように体温まで操られて夢中で読みました。幸せです。 (2017年7月3日 19時) (レス) id: adbbb5262d (このIDを非表示/違反報告)
朱蝶(プロフ) - たいちゃんらぶさん» たいちゃんらぶサン♪有難う御座います(*^^*)んふふ、そんな細かく色々振り回されて頂き、私とMISA様はニヤリ顔に御座います(笑)いつも私のもMISA様のも沢山のお話を読んでくださり有難う御座います(*^^*) (2016年9月24日 19時) (レス) id: 79dba4bb20 (このIDを非表示/違反報告)
たいちゃんらぶ(プロフ) - って思わせる言葉にニクイねぇ(笑)って♪嫌いだとどうされるんだっけ‥ってトコはうーっっ(萌)って♪夢???現実?ってラストまでドキドキしっぱなしでした♪おふたりの素敵な世界の余韻に浸っております♪ (2016年9月24日 18時) (レス) id: eaab40e8e1 (このIDを非表示/違反報告)
たいちゃんらぶ(プロフ) - 朱蝶サン♪遅ればせながら‥完結おめでとうございます♪電車でみっくんの腕を引っ張った太ちゃんの気持ちにキュン‥って胸が疼きました‥そこから過ごした二人だけの時間はジリジリした夏の蜃気楼に包まれた世界みたいで神秘的‥。みっくんの可愛さやどっちなのぉ? (2016年9月24日 18時) (レス) id: eaab40e8e1 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:朱蝶・MISA | 作成日時:2016年9月8日 20時