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ツイてない。
と言うべきなんだろうか…。
頑張りすぎた太陽に車が故障した。
「ちょっと待っててください、」
慌てるスタッフを横目に俺らは日陰に腰を下ろした。
今日は地方の田舎ロケ。
しかし生憎の良すぎる天気に通行人が少なくロケは難航。
それでもなんとか取り終えていざ次の現場へ…って時にコレ。
『ミー…ンミンミンミー…ン…』
あまりよくない撮れ高。
頭の片隅できっとお蔵入りかなぁ〜…なんて思ってる。
そんで今日はもぉ終わりで良いじゃん…とかも少し。
「皆さん!次近いんで電車で行きましょっ!!」
でも分かってる。
そんな簡単に「はい、中止」ってならないこと。
俺は重い腰を渋々あげた。
駅まで10分ぐらいをみんなで大移動。
北 「のどか〜♪」
気温は39℃。
地面から上がってくる熱も入れたら多分それ以上。
立ってるだけでも汗がダラダラ出るってのに、
君は駅までの数十分をまるで散歩のように楽しんでる。
いつも何事も楽しんで乗り切る君だけど、
流石にこの暑さでもいつも通りな姿を見ると、
どっかオカシイんじゃないかと思ってしまう。
藤 「ハァ……夏だなぁ…」
でも、君が居なきゃきっと見渡さなかった。
光輝く田んぼの水面や、森林の青々しさ。
都内で聞くと煩わしいセミの鳴き声も、
今日は景色が違うからか、
なんだか日本の夏って感じで意味もなく懐かしさを感じた。
「ここから1駅で行けるみたいです」
駅に着くとスタッフから切符を渡された。
切符なんて、何年ぶりに手に持っただろう。
久々に持った切符は、幼い頃を思い出させた。
昔は切符を持つと無駄にワクワクしたけど、
無くすからって親に取り上げられたっけ。
今じゃ電子カードだもんなぁ…。
藤 「きっ…ぷ…」
何処かへ行くための切符。
北 「あぢ〜…」
藤 「…」
どっか行きたいなぁ…。
北山と…どっか…。
昔みたいに2人ではしゃいだりしてさ…。
藤 「ハァァ…」
なんで…大人になっちゃったんだろ…。
なんで…もっと昔北山と色々遊んだりしなかったんだろ…。
君との思い出がもっと欲しかった…。
そしたらソレをネタに「また行こうぜ」なんて、
定期的に遊んだり出来たかもしれないのに…。
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朱蝶(プロフ) - みおみおさん» みおみおサン♪お久し振りです!お元気ですか!?(*≧∀≦*)みおみおさんはいつも、お話を愛してくださるので、こちらの方が幸せです!!有難うございます(*´▽`*) (2017年7月4日 22時) (レス) id: 03a875af6f (このIDを非表示/違反報告)
みおみお(プロフ) - 熱を纏うような気持ちで読みふけりました。大好きなおふたりの作品。読めたこと。。。藤ヶ谷さんと北山さんの二人の空気を壊さぬよう、息を潜めるように読んでいた自分に、すこしてれてしまいました。シンクロするように体温まで操られて夢中で読みました。幸せです。 (2017年7月3日 19時) (レス) id: adbbb5262d (このIDを非表示/違反報告)
朱蝶(プロフ) - たいちゃんらぶさん» たいちゃんらぶサン♪有難う御座います(*^^*)んふふ、そんな細かく色々振り回されて頂き、私とMISA様はニヤリ顔に御座います(笑)いつも私のもMISA様のも沢山のお話を読んでくださり有難う御座います(*^^*) (2016年9月24日 19時) (レス) id: 79dba4bb20 (このIDを非表示/違反報告)
たいちゃんらぶ(プロフ) - って思わせる言葉にニクイねぇ(笑)って♪嫌いだとどうされるんだっけ‥ってトコはうーっっ(萌)って♪夢???現実?ってラストまでドキドキしっぱなしでした♪おふたりの素敵な世界の余韻に浸っております♪ (2016年9月24日 18時) (レス) id: eaab40e8e1 (このIDを非表示/違反報告)
たいちゃんらぶ(プロフ) - 朱蝶サン♪遅ればせながら‥完結おめでとうございます♪電車でみっくんの腕を引っ張った太ちゃんの気持ちにキュン‥って胸が疼きました‥そこから過ごした二人だけの時間はジリジリした夏の蜃気楼に包まれた世界みたいで神秘的‥。みっくんの可愛さやどっちなのぉ? (2016年9月24日 18時) (レス) id: eaab40e8e1 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:朱蝶・MISA | 作成日時:2016年9月8日 20時