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あまりに珍し過ぎる設備。
こんな古いホテルなんて入った事がない。
Jr.時代のホテルだって、もう少しましだった。
俺はつい、まじまじと風呂場を見ていると…
北 ｢お前ここの風呂入れねぇだろ？｣
藤 ｢え？｣
北 ｢だって髪とかコレで洗いたくねぇだろ？｣
藤 ｢まぁ…｣
北 ｢困ったなぁ〜…｣
困った……って…なんで…？
それは、その……、今ここで入る予定が……
北 ｢どうする？このまま我慢して使う？｣
藤 ｢えっ！？へっ！？つ、使わないよっ！！｣
北 ｢じゃあやっぱ移動する？｣
藤 ｢い、移動！？何処に！？｣
北 ｢何処って別のホテル｣
藤 ｢へえっ！？｣
北 ｢そんなマジになんなよ、仮の話じゃん(笑)｣
藤 ｢か、かり…？｣
北 ｢そっ。もし女の子と来たらって話よ｣
藤 ｢…｣
北 ｢こんな設備じゃそんな気分になれねぇよな(笑)｣
藤 ｢…｣
北 ｢だからガラ空きなんだろうけど、なっ？｣
藤 ｢……そだね｣
北 ｢ここですんなら家でするわなぁ〜、アッアッアッ(笑)｣
もぉ、なんだか1人色々テンパってて恥ずかしい…。
北 ｢他には何があんのかなぁ〜♪｣
藤 ｢…(苦笑)｣
でも本当に、ここでそうゆう雰囲気は出ない…かな。
洗面台にも簡易歯ブラシがあるだけで、
俺の知ってる『ホテル』…と呼ぶには程遠い設備。
北 ｢お、ここはなんだぁ〜？｣
でもまぁ…ホテルはこんなんだし、
君はすっかり探検家みたいだし、そのおかげと言うべきか…
俺のやましい気持ちは冷房より先に冷えてった。
そして探検家として部屋を調べる君を、
俺はまたベッドに腰掛けながら眺めた。
君はそんな俺に…
｢すげぇ、ハンガー1本しかねぇんだけど｣
と、クローゼットの中の1本だけのハンガーを取りだし、
俺に見せてもう1人のはどうすんだろなって笑ったり、
｢窓じゃねぇのかよ…｣
と、閉まってるカーテンを開けると壁だった事に、
カーテンいらなくね？って首を傾げたり、
｢お、メニューある！たこ焼きに焼きそば…露店かいっ！(笑)｣
｢ｸｽ…｣
｢しかもオール300円ってマジ露店(笑)｣
｢凄いね｣
｢なんか頼む？きっとレンチンだぜ？｣
｢いや…いいかな…(苦笑)｣
そんな君を見てて飽きなかったし、
狭い部屋の筈なのに何故か凄く広く感じた。
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朱蝶(プロフ) - みおみおさん» みおみおｻﾝ♪お久し振りです！お元気ですか！？(*≧∀≦*)みおみおさんはいつも、お話を愛してくださるので、こちらの方が幸せです！！有難うございます(*´▽｀*) (2017年7月4日 22時) (
レス) id: 03a875af6f (このIDを非表示/違反報告)
みおみお(プロフ) - 熱を纏うような気持ちで読みふけりました。大好きなおふたりの作品。読めたこと。。。藤ヶ谷さんと北山さんの二人の空気を壊さぬよう、息を潜めるように読んでいた自分に、すこしてれてしまいました。シンクロするように体温まで操られて夢中で読みました。幸せです。 (2017年7月3日 19時) (レス) id: adbbb5262d (このIDを非表示/違反報告)
朱蝶(プロフ) - たいちゃんらぶさん» たいちゃんらぶｻﾝ♪有難う御座います(*^^*)んふふ、そんな細かく色々振り回されて頂き、私とMISA様はニヤリ顔に御座います(笑)いつも私のもMISA様のも沢山のお話を読んでくださり有難う御座います(*^^*) (2016年9月24日 19時) (レス) id: 79dba4bb20 (このIDを非表示/違反報告)
たいちゃんらぶ(プロフ) - って思わせる言葉にﾆｸｲねぇ(笑)って♪嫌いだとどうされるんだっけ‥ってﾄｺはうーっっ(萌)って♪夢???現実?ってﾗｽﾄまでﾄﾞｷﾄﾞｷしっぱなしでした♪おふたりの素敵な世界の余韻に浸っております♪ (2016年9月24日 18時) (レス) id: eaab40e8e1 (このIDを非表示/違反報告)
たいちゃんらぶ(プロフ) - 朱蝶ｻﾝ♪遅ればせながら‥完結おめでとうございます♪電車でみっくんの腕を引っ張った太ちゃんの気持ちにｷｭﾝ‥って胸が疼きました‥そこから過ごした二人だけの時間はｼﾞﾘｼﾞﾘした夏の蜃気楼に包まれた世界みたいで神秘的‥。みっくんの可愛さやどっちなのぉ? (2016年9月24日 18時) (レス) id: eaab40e8e1 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：朱蝶・MISA
| 作成日時：2016年9月8日 20時
