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北 ｢さみぃ〜…｣
ｸﾞﾀﾞｸﾞﾀﾞと考えてたって、無いもんは無い。
明日まで我慢なんて無理だし、俺は渋々と家を出た。
せめて家に入る前だったら、
こんな寒い思いをもう1回しなくて済んだのに…
なんて寒さに苛立ちを感じながら、
つい数十分前に通った道を悲しくも肩をすくめ歩く。
北 ｢………！｣
ふと視線を上げたと同時に足が止まった。
少し先に見える道にさっきまで乗ってた車と、
缶片手に寒さに震えながら空を見上げる先生が居たから。
なんで…？
なんて考えたって、もうｱｲﾂは俺には関係ない。
あっちがこっちに気付いてもｼｶﾄしようと、
肩をすくめ下を向きながら早歩きで通り過ぎようとした。
北 ｢！｣
目の前に影が現れた。
勿論その影の持ち主は1人しかいないだろう。
顔を嫌々上げると、先生が申し訳なさそうに笑っていた。
北 ｢…｣
藤 ｢はい｣
北 ｢？…あ、｣
藤 ｢車の中に落ちてました｣
差し出された手に視線を落とすと、そこに俺の煙草。
やっぱり車の中だったか。
北 ｢…どーも…｣
藤 ｢いえ、寒い中歩かせてすみませんでした｣
北 ｢？｣
藤 ｢北山ｻﾝが車降りた後すぐ気付いたんですが…｣
…あぁ、あの時呼び止めたのはこれだったのか。
藤 ｢煙草、お家に無かったんですね…｣
北 ｢…うん、まぁ｣
藤 ｢なら追いかけてでも渡せば良かったですね…｣
北 ｢別にいいよ、忘れた俺が悪いし｣
藤 ｢…｣
北 ｢ってか、俺が来るかも分かんねぇのに待ってたの…？｣
流石に取りに来るとは思わないだろうが、
買いに来ると思ってたから待ってたんだろ…？
嫌いって言われたのに、いったい何考えてんだ？
俺にそこまでする義理ねぇだろ。
藤 ｢30分だけ…、待ってみようと思ったんです｣
北 ｢さみぃのにわざわざ外で待たなくて良かったろ｣
藤 ｢車の中じゃ見逃しちゃうかなって…｣
あ、でも珈琲買ったんで寒くなかったですよ？
なんてまた笑ったけど、
缶珈琲なんて意外に早く冷めるもんだぜ？
北 ｢…｣
缶を持つその手は少し赤くなっていて、
なんだか悪い事したような気分になった。
なんで俺がそぉ思わなきゃいけねぇんだよ…
ｺｲﾂが勝手にした事なのに…
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朱蝶(プロフ) - りーりんさん» りーりんｻﾝ♪通知が来てなくて、ｺﾒﾝﾄ今気付きました(。>д<)ﾎﾝﾄにごめんなさい！！そして遅れましたが明けましてですね、今年もどうぞ宜しくお願い致します(*^^*)そしてお話の方も、是非2章の方も宜しくお願い致しますm(__)m (2016年1月15日 6時) (
レス) id: 8f5c2f994c (このIDを非表示/違反報告)
りーりん(プロフ) - あけましておめでとうございます！朱蝶さんの作品どれもドキドキわくわくしながら読んでます！藤ヶ谷さんに対する北山さんの態度がだんだんと変化していく様子を見ておやおや？っと思いました！笑 これからも引き続き応援させて頂きます！！頑張ってください！！ (2016年1月5日 11時) (レス) id: 49e989fdfb (このIDを非表示/違反報告)
朱蝶(プロフ) - FUKA … xxx さん» FUKA … xxxｻﾝ♪明けましておめでとうございます(*^^*)今年も楽しんで頂けるように頑張りますねo(｀^´*)ただ今年のこちらの更新はもう暫くお待ちくださいませーm(__)m (2016年1月3日 16時) (レス) id: 8f5c2f994c (このIDを非表示/違反報告)
朱蝶(プロフ) - みちゅるんさん» みちゅるんｻﾝ♪あ、2回目気にして頂き有難うございます(゜▽゜*)その2回目がちょっと大事だったりするんです!!鼻が利きますね(*´艸`*)♪今年の更新はもう暫くお待ちくださいませーm(__)m (2016年1月3日 16時) (レス) id: 8f5c2f994c (このIDを非表示/違反報告)
朱蝶(プロフ) - たいちゃんらぶさん» たいちゃんらぶｻﾝ♪明けましておめでとうございます(*^^*)そうなんです、2人は似てるけど正反対なんです。でも正反対の方が人は同じより何かを生み出すんですよ(*^^*)今年の更新はもう暫くお待ちください!!(笑) (2016年1月3日 16時) (レス) id: 8f5c2f994c (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：朱蝶
| 作成日時：2015年10月26日 18時
