色鉛筆の使いかた。

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まさかこれから、行くまで永遠に誘われんのかな…

その度に断るのとかすげぇだりぃな…

…………。









北 ｢…じゃあ、今日…｣


藤 ｢えっ！？良いんですか！？ご予定は！？｣


北 ｢大丈夫っす…大した用じゃないんで…｣


藤 ｢やったぁ！｣









ずっとめんどくせぇの続けんなら、

1回行ってつまんねぇとか思わせればもう誘われねぇだろ…









藤 ｢えーっと、じゃあ、俺が終わるのが…｣


北 ｢…｣


藤 ｢北山ｻﾝ何時くらいから大丈夫ですか？｣


北 ｢え…あー…夕方には…｣









ｻｯｻｯと行って、ｻｯｻｯと帰ってきたい…









藤 ｢ん〜…じゃあ3時間後！大丈夫ですか？｣


北 ｢はい…｣


藤 ｢じゃあ3時間後にここで！｣


北 ｢はい…｣


藤 ｢んふふ、楽しみですねぇー？(笑)｣









いや、全然。









北 ｢ﾊﾊﾊ、じゃあまたあとで…｣


藤 ｢はぁーい♪｣









今日1日はめんどくせぇ事ばっかだな…

新たに背負った面倒事に俺の足並みはダルさを増した。

書類を提出してからは家でﾀﾞﾗﾀﾞﾗ過ごしてた。

時折無駄に｢行きたくねぇ…｣と呟きながら。









北 ｢はぁ…｣









勿論時間が待ってくれる訳でもなく、

1秒、1分…と俺は持ち時間を手放さざるを得ず、

あっという間に約束の時間の10分前になった。









北 ｢行くか…｣









5分とかからない幼稚園へ向かうと、

既にｱｲﾂは正門前に車を止め、車の前に立っていた。









藤 ｢あ、北山さぁーん♪｣


北 ｢すみません、お待たせしました…｣


藤 ｢全然、ﾋﾟｯﾀﾘですよ♪｣









さっきは気付かなかったけど、

こうして見るとやっぱｲｹﾒﾝだよな。

普段のｴﾌﾟﾛﾝ姿と違って、普通に若い兄ちゃんだ。









藤 ｢はい、どうぞ？｣









助手席の扉を開けてｴｽｺｰﾄって…

俺、男なんですけど…

すげぇ誠実･真面目そうに見えるけどｺｲﾂ遊んでるな。

女がどうしたら喜ぶか分かってんな。

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