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<藤side>
気付けば時間はすっかり朝だった。
ずっと何度も読み返しては宏光の寝顔を眺め、
また読み返す。そんな事をずっとしていた。
読み返す度に感じる…これは君文字に似てる。
相点は『片想い』それだけなのに、
なんか思い出すのは君文字…。
登場人物も展開も違うけど、
まるであの続きを読んでるよう…。
なんでかな…分からないもどかしさが胸を締め付けるよ。
宏光…君は俺と同じ気持ちじゃないの…?
この話は俺に向けられて書いたのかなって始め思ったんだ。
でも君文字と繋がりを感じるって事はそれは俺じゃないよね?
ねぇ宏光、聞きたい事が沢山あるよ…。
言っただろ?
俺は謎解きは得意じゃないって…。
『カチャ…』
横 「藤ヶ谷サン…」
藤 「あ…」
手招きする横尾サンに、
宏光を起こさないように部屋を出た。
横 「朝御飯、下にありますから」
藤 「あ、すみません」
横 「俺そろそろ行くんで、」
藤 「え、早くないですか?図書館ってそんな早いんですか?」
横 「1度家に帰ろうと思って、」
藤 「あぁ、なるほど!分かりました」
横 「あの…コレ…」
横尾サンは1本の鍵を手渡した。
藤 「……あ、ここの鍵?」
横 「いえ、藤ヶ谷サン家の鍵です」
藤 「えっ!?」
横 「前にミツが…捨てたんです…」
藤 「捨てた…」
横 「いらなくてじゃなくて…、多分縛られたくなくて…」
渡された鍵は何だか少し重く感じた。
鍵にこんな重みなんかあったっけ…
横 「藤ヶ谷サンから…またミツに渡してあげてください」
藤 「……」
横 「じゃ、俺行きますね。ミツの事宜しくお願いします」
藤 「あ、はい。行ってらっしゃい!」
一瞬、自分の闇に飲まれそうになった。
1度は捨てられた俺がここに居ていいのかとか、
やっぱり宏光を苦しめてしまうだけなんじゃないかとか…
いやいや駄目だ駄目だ!!
負に飲まれんな!!
負のまま宏光に寄り添ったって仕方がないんだから!
宏光に必要なのは負の仲間集めじゃない。
新しい道なんだから。
部屋に戻ると宏光が起きていた。
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朱蝶(プロフ) - まりぶさん» まりぶサン♪わぁ♪お久し振りです♪ついについにですよーヾ(*´∀`*)ノ長かった!!(笑)移行後も色々とあると思いますがどうぞよろしくお願いいたします(*^^*) (2015年6月1日 20時) (レス) id: 8f5c2f994c (このIDを非表示/違反報告)
朱蝶(プロフ) - なぎささん» なぎさサン♪あぁっ!!お返事有難うございます( ;□;)ホント今色々考えてまして、公開明日になります!!ごめんなさい!!でもホントにお返事くださって有難うございます!! (2015年6月1日 20時) (レス) id: 8f5c2f994c (このIDを非表示/違反報告)
朱蝶(プロフ) - hiromaiさん» ロボチャン♪まだまだ続きますよ~(゜▽゜*)あはは、それじゃ常に太輔サンの腕の中だね(笑)そうなると良いんだけね(意味ありげww)あ、新作読めませんか!?ん~、ちょっと色々考えてるので公開は明日になりました!! (2015年6月1日 20時) (レス) id: 8f5c2f994c (このIDを非表示/違反報告)
朱蝶(プロフ) - はちミツさん» はちミツサン初めまして、お逢い出来て嬉しいです(*^^*)ホッとして頂けましたか、良かったです。私も書きあげてホッとしましたもん(*^^*)どうぞまだ先は長いですがこれからも宜しくお願いします(*^^*) (2015年6月1日 20時) (レス) id: 8f5c2f994c (このIDを非表示/違反報告)
朱蝶(プロフ) - あぃりすさん» あぃりす様♪そうですね!!ちゃんと行ってきますしてただいますれば良いんですよね!!ただいま出来るって幸せな事ですよね(*^^*)あ、新作すみませんちょっと色々滞って明日になりました(。>д<) (2015年6月1日 20時) (レス) id: 8f5c2f994c (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:朱蝶 | 作成日時:2015年5月4日 19時