君はソレに気付かない。

君はソレに気付かない。31 ページ31

＜北side>




今日は振り付けのﾚｯｽﾝ。




って言ってもほぼ打ち合わせだけどね。

自分達の意見も合わせながら作ってく振り。






男 ｢っとまぁ、こんな感じかな。｣


北 ｢なんか大雑把?｣


藤 ｢振り少なくないですか?｣


男 ｢君達の曲振りいらないでしょ?(笑)｣


北 ｢しかもここに書いてある、北山…誘う感じ。
ってなんすか?(笑)｣


藤 ｢俺もﾎﾟｰﾙに手を添えるってなんですか?(笑)｣


男 ｢それは2人と会って考えようと思って(笑)｣






前の曲もそうだった。

今回も両サイドに分かれた立ち位置。

どんどん近付く距離。

俺はこの始まり方が好きだ。





構成の紙を見つめて思う。





これは俺らこそだなって…。

この立ち意味から中央に進んで行く感じ。

もぉまんま俺と太輔を表してる。







男 ｢この構成北山ｸﾝかなり意見言ったって?｣


北 ｢え、あぁはい。｣






だって、

他の位置から各々ﾌｧﾝの子惹き付けて1ヶ所に集める。






違うものを見て、

各々違うやり方で惹き付けて、

最後には同じを景色を見るなんて、

今までの俺らそのものじゃないか。






隣に居なくても、繋がってる。

いつだって対称的。






みんなに気付いてほしい。

これが藤北だって。

曲や歌詞はﾌｧﾝの子達のもの。



なら、



全体で感じてほしい。

俺と太輔を感じてほしい。

俺に惹き付けられて、

太輔に惹き付けられて、

最後に俺ら2人を感じてほしい。






あぁ、藤北最高って絶対思わせるから。






だから一瞬も目を離せないものにしたい。

そう俺は思ってる。

なぁ、太輔お前は?

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