君はソレに気付かない。20 ページ20
<北side>
無事に歌詞が完成し時間は日付が変わる数時間前。
北 「あぁぁぁ疲れたぁぁ、もぉこんな時間かよ〜」
藤 「夕方過ぎからだから、結構籠ったね。」
北 「はぁぁぁ…」
藤 「ミツ、」
エレベーターまで向かう途中に太輔に声をかけられた。
北 「ん?うわ、ちょ、なんだよ、」
空き部屋に引っ張りこまれ太輔は内側から鍵をかけた。
そしてそのまま扉のすぐ横の壁と太輔に挟まれた。
北 「痛ってぇな…」
藤 「ごめん、もぉ無理」
顔を近付けられ思わず避けた。
北 「ここ局だぞ?」
藤 「キスだけ。」
北 「駄目。」
藤 「キスだけだから、」
太輔の鼻先が俺の首筋を撫でた。
北 「っ…だめ…絶対それだけじゃ…すまない…//」
藤 「大丈夫だから、」
北 「だめ…」
藤 「絶対キスだけ、」
熱い眼差しに呑まれそうになった。
俺だって早く触りたい。
でも歯止めがきかなくなりそうなのは俺も同じ。
北 「だめ…だよ、」
太輔の胸を押し返し体を離そうとしたら、
グッと腰に手を回され顔を近付けてきた。
藤 「ホントに駄目ならもう1回押し返して?」
北 「馬鹿…」
太輔の胸に添えたままの手に力を入れるより先に俺は目を閉じた。
藤 「みつ…チュ…ミツ…」
北 「ンッ…ハァ…たい…ンァ…」
腰に回してる手とは逆の手が俺の髪を乱していく。
一緒に耳も塞がれてるみたいで、
水音と吐息が頭に直接響く。
俺の手は気付けば太輔の首に回してた。
久し振りに重ねた唇は気が遠くなるほど気持ち良かった。
「あはははははは」
北・藤 「「 ((ビクッ)) 」」
「それでさぁ〜」
北・藤 「「 ……ふふふふ 」」
藤 「帰ろっか?(笑)」
北 「だな…(笑)」
無我夢中で唇を貪ってたのが、
なんだかお互い恥ずかしくなって笑った。
藤 「帰ったらすぐ玄関でキスしていい?」
エレベーターを待ちながら太輔が小声でそんな事を言った。
だから到着したエレベーターに乗り込み俺は言った。
北 「取り合えず今もう1回だけしない?」
2人だけのエレベーターでもう1度軽くキスをした。
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朱蝶(プロフ) - 姉さんさん» 姉さんサン、初めまして。お逢いできて嬉しいです(*^^*)今回は読んでいただき有難うございました(*^^*) (2016年5月14日 1時) (レス) id: 8f5c2f994c (このIDを非表示/違反報告)
姉さん - 素敵でしたw (2016年5月13日 22時) (レス) id: 5f8009841a (このIDを非表示/違反報告)
朱蝶(プロフ) - せりさん» せりサン初めまして、お逢い出来て嬉しいです(*^^*)焦れったい感じが気に入って頂けましたか(笑)それは良かったです(*≧∀≦*)♪これからも楽しんで頂けるように頑張ります(*^^*) (2015年9月21日 1時) (レス) id: 8f5c2f994c (このIDを非表示/違反報告)
せり - 藤北らしいし、じれったい感じがたまらなく大好きです。これからも頑張って下さい。 (2015年9月20日 19時) (レス) id: 7f36d1b57d (このIDを非表示/違反報告)
朱蝶(プロフ) - 藤北大好きさん» 姉様に褒められるといつもくすぐったくなっちゃいます(*´艸`*)姉様に楽しんで頂けて良かったです♪♪ホントにホントに最後まで有難うございましたヽ(;▽;)ノ (2015年5月3日 4時) (レス) id: 8f5c2f994c (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:朱蝶 | 作成日時:2015年3月17日 20時