０℃の短針と刻む夏。

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＜藤side>





玉「ガヤ！退院おめでとう！！」









そう言って病室に入ってきたのは渉と玉と宮田。


そして慌てて隠れるミツ。


ばれないんだけどな…。








玉「ごめんね。生憎みんな忙しくてさ。ﾊﾟｰﾃｨｰ夜になっちゃって。」


藤「大丈夫。玉と宮田は夜いけんの？」


宮「大丈夫！！」









まぁ本人たちが大丈夫って言うんだったらいいけど。


とりあえず片付けた荷物を持って立ち上がる。









玉「あ、荷物持つよ。」


藤「大丈夫。もう治ったし。」


玉「遠慮しなくていいの！」









なんて言った玉に荷物を取り上げられ

そのまま渉の車へと連れて行かれた。









玉「じゃあまた夜。」


藤「1週間ありがとう。」


玉「ガヤの生命力がすごかっただけだよ。」


藤「はは、そうかもな。」


玉「じゃあね。」


宮「ガヤさん！またあとで」


藤「うん。」









夜会うからか軽い挨拶だけで済ませ

車に乗った。









横「太輔、俺もこのあと仕事なんだ。一緒に居てやれなくてごめんな。」


藤「大丈夫だよ。迎えに来てくれてありがとう。」









車は俺の家へと向かって走り出した。


ミツは俺にくっつくようにしている。


目が合えば満面の笑みを見せてくれた。

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