０℃の短針と刻む夏。

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＜藤side>





『かるびにはらみ、ほるもん、あとじょーだん！』


藤 ｢ジョーダン？誰？マイケル？｣


『まいける？それも旨いの？』


藤 ｢………ジョーダン？ｼﾞｮｰﾀﾞﾝ…じょーだん…？｣


『ほら！ﾍﾟﾗﾍﾟﾗしてるやつ！』


藤 ｢あぁっ！上タン！！｣


『上タンかっ！』


藤 ｢あはははははは(笑)｣


『ぅ？』








ヤバイ面白い(笑)

チビには全部珍しくて不思議なもんだから、

噛み合わない会話が非日常で面白すぎる(笑)








藤 ｢ははは、じゃ、退院したら焼肉行こうな(笑)｣


『まじで！？ヤッターー♪♪』


藤 ｢他には？なんかある？｣


『ん、やきとりとびーると、らあめんに…』


藤 ｢ｸｸｯ(笑)食べ物ばっか(笑)｣


『だって、太輔がいつも旨い旨いって食うから』


藤 ｢そっかそっか(笑)全部食べたらチビ太るね？あ、でも天使って太るの？｣


『太るよ。兄さん天使がたまに太って帰ってきたし。』


藤 ｢あ、他にも見える人がいるんだね。｣


『れーかん？強い人だと食べ物くれるんだって。』


藤 ｢へぇ。｣


『太ったらグルグルすんのっ！』


藤 ｢グルグル？｣


『うん、一日中飛んでなきゃいけないんだって。』


藤 ｢なるほど、飛ぶのはこっちでいう走るみたいなもんなのか。｣


『羽を使うと疲れるんだ。だから普段は閉まっとくの。』


藤 ｢へぇ不思議。｣


『食べ物のアジを知るとそうなるんだって！』


藤 ｢天使って普段何食べんの？｣


『んー…ﾘﾝｺﾞとか水とか…あと光？』


藤 ｢ﾘﾝｺﾞは天界にもあるんだ。｣


『味しないけどね。水もたまに。1番はヒカリ。』


藤 ｢光？光合成？｣


『こーごーせー？』


藤 ｢いや、えっとどうやって光を食べんの？｣


『ん？こーやって？』








チビは窓の近くに行くと両手を広げて光を浴びた。

しまっていた羽も出して、その姿はまさしく天使だった。

ｷﾗｷﾗと光を浴びると言うより、身に纏うような、

ﾎﾝﾄに神々しくて俺は目を奪われた。

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