０℃の短針と刻む夏。

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＜藤side>






『えー！まじで見えてんの？何で？』


藤「え、何でって…。」


『じゃあなーむーしてくれたのも！？』


藤「あ、うん。してほしそうだったから…。」


『やっぱり見えてたんだー！！』


藤「開けごましてたね。」


『…///』









あ、思い出したのかな。


顔真っ赤(笑)


そういうのにもそんなことあるんだ…。









『ねぇ！なーむーして！！』


藤「え、なんで…？」


『冷蔵庫開ける！！』









あ、冷気ね。


でも夜の病院って中々涼しいけどな…。



…でもいざやれと言われてからやろうとすると

何か恥ずかしい(笑)







『はーやーくー！！』


藤「…なーむー…。」


『ありがとう！！』








そのまま冷蔵庫を開けるその子。


でも冷気を楽しむ訳じゃなくて

果物を取り出した。







『リンゴー♪』


藤「リンゴ好きなの？」


『何でも好きだよ。』







なーむーの効果には時間があるから

そう言って慌てて口に詰め込んでいる。







『…ﾓｸﾞﾓｸﾞ』


藤「おいし？」


『…ｺｸｯ』






ﾘｽみたい。


いや、ﾊﾑｽﾀｰかな？









『あああ！もう時間切れだ！！』









叫びながら慌てて冷蔵庫に果物を直していた。







『…もうちょっと食べたかったな。』


藤「なーむーしようか？」


『…我慢する！！』







そうか、偉い偉いって誉めてあげたら


子供じゃねぇわ！！


って叫ばれた(笑)

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