【スラムダンク】like a dream (ページ38)

今日:5 hit、昨日:13 hit、合計:135,525 hit

バスケ部存続の危機２ページ38

竜「・・・」

竜という人が、クイクイと来いよという仕草でせ流川を挑発している。

この挑発にのってしまったらアウト。
取り返しが付かなくなってしまうってわかってるよね？

流川、そんな挑発に乗ってはだめ。
震える両手を握り締めて流川の背中に念を送る。

流「・・・・・」

こんなことで終わっちゃいけない。
アンタはもっともっと大きな舞台で活躍する選手なんだから。

だから、これ以上自分が不利になることをやっては・・・

そう思ったら、

リョ「えみっ！」

彩「えみ！」

桜「えみさん！」

流川の目の前に走り出ていた。

流「！」

「流川、取り返しがつかなくなる前にやめなさい。アンタの大好きなバスケが出来なくなっちゃうよのよ？」

流川の目の前に立ちはだかり、言い聞かせる。

流「・・・先輩」

私の言葉に応えるように、流川の目の色が落ち着いていく。

その表情にホッとしたのも束の間。

不「もう大変なことになってんだよ！」

私のすぐ横にいた不良が大きな声を上げながら、手を振り上げた。

「きゃっ」

彩「えみ！」

リョ「えみ！！」

桜「えみさん！」

流「！」

頬にバチンと大きな音が響いて、叩かれたんだとわかった。

リョ「おい！女に手ェあげr」

そう言い終えるより早く、

バギッ！！

という生身の身体がぶつかり合う音とともに、不良は勢いよく後ろに飛ばされて失神をしてしまった。

リョ「流川！！」

「！！」

避けなければいけなかったのに！

流川は、勢いづいて竜という男も続け様に殴っていた。

竜「グッ！」

なんてことを・・・

三「とうとう手ェ出しやがったな！ざまあみやがれ！グワァ！」

ゴス、ゴスと流川が辺り構わず不良達をなぎ倒していく。

リョ「・・・キレてる。流川！！やめろ！」

リョータが叫ぶ。

流「・・・コイツらが悪い」

「流川！！やめなさい！」

流「・・・・・」

もう目の色が違う。何度呼んだって響いてはいない。

もし、こんなとこを先生に見られでもしたら・・・

そう青ざめていると、鉄男と呼ばれる大男が流川の背後からモップのカドで容赦なく何度も執拗に頭を殴りつけた。

「「「流川！！」」」

「っ！！」

目を伏せたくなるほどの大量な血が流川の頭から流れ落ちて、体育館の床を赤く濡らしていく。

それでも立っている流川に、鉄男という大男は、

「タフだな」

そう一言言い、流川の首にひっ掛けた右腕を思いっきり振り落とした。