【スラムダンク】like a dream (ページ22)

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遅れてきた男ページ22

ユニフォームを着替え終わって、湘北メンバーが控え室から出てきた。

桜「フッフッフッ」

勝ち誇ったような笑みを浮かべる桜木くん。

野「おお！！花道ちゃんとユニフォームもらってんじゃねーか！！」

高「しかも10番！！」

大「ルカワよりも前の番号とは一体どういうことだ！！」

そう。何故か流川よりも前に桜木くんの番号が・・・
控え室でひと悶着あった証拠だ。

桜「ハッハッハッ。実力だ実力」

流「・・・・・・」

桜「まあ格の違いって言うのかな。ハハ」

桜「番号はひとつしかちがわねーけど10番と11番の間は実質20くらいの開きがあるな。実力的に！！」

流「・・・・・・」

赤「何をほざいとるか」

「まったく桜木君は・・・」

負けず嫌いというかなんというか・・・

安「ホッホッ」

赤「行くぞ！！」

赤木先輩が先導をきる。

田「お、おい！！仙道はまだか？！！」

陵南の田岡先生がイライラを募らせて怒号を上げる。

桜「おう、ヒコイチ。センドーはどこだ？センドーは」

彦「そ・・・それがまだ来てへんのですよ。時間に大らかな人やから・・・」

魚「ルーズって言うんだ」

こんな大事な練習試合に遅刻してくるなんて、なんて非常識な人だろう。
そんなことを思っている時だった。

仙「チワーーーーース！！！」

背の高い男の人が勢いよく体育館の戸を開けて現れた。

彦「チワース！！」

待ってましたといわんばかりの笑顔で彦一が挨拶する。

彦「来はりました！仙道さんですよ！！」

桜「なにセンドー？！」

魚「来たか・・・しょーがねーやつだまったく」

赤「仙道・・・」

流「・・・・・・」

「・・・・・・」

この人が仙道。

仙「わりぃ」

田「コラァーーーーー！！この馬鹿者！！！今までいったい何をしとったんじゃあ仙道！！！」

仙「すいません先生。寝坊です」

最高潮に沸点の上がりきっている田岡先生を目の前に、言い訳もせず堂々と寝坊したと言ってのけた仙道という遅れてきた男。なんて肝のある人なんだろうとふと思った。