イギリス魔法省 ページ3
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ニュート・スキャマンダ―が一人、待合用の薄暗い場所で、ぼんやり空を見つめている。
ニュートはイギリスに帰省してからというもの、四六時中Aの事を考えていた。
ふと、何かが手首を引っ張るのを感じる。見下ろすと、ボウトラックルのピケットが、ほつれたカフスの糸にぶら下がって揺れている。
糸が切れ、ピケットが落ちる。ニュートのボタンが廊下を転がっていく。ニュートとピケットがそれを見つめる。
──間 二人ともボタンを追いかける。ニュートがかろうじて先にボタンにたどり着く。
拾い上げていると、目の前に女性の両足が立っている。
「ニュート、みんなが呼んでいるわ」
ニュートが体を起こす。目の前にいるのはリタ・レストレンジ。
美しい女性が微笑んでいる。
ニュートはボタンとピケットをポケットに押し込む。
「リタ……どうしてここに？」
「テセウスが、私も魔法省のファミリーになるといいって」
「「魔法省がファミリー」だって、そういう言い方をしたの？」
リタは小さく笑う。二人は廊下を歩き始める。張り詰めた雰囲気。長い歴史がある。
「兄らしい言い方だ」
「あなたが夕食に来てくださらないので、テセウスが嘆いていたわ。招待を全部断られたのですもの」
「ああ、忙しくて」
「……そういえばニュート、Aとはどう？順調？」
「いや……まあ、うん…」
「泣かせないでよね。Aは私の唯一の親友なの。それにニュート、テセウスはあなたと過ごしたいのよ。私もよ」
ニュートは、ピケットがコートの折り返し襟によじ登ろうとしているのを見つけ、コートの胸ポケットを開ける。
「オイ、ピック、入ってろ。…当たり前だろ。やっと、やっと伝えられたんだ……手放したりしないさ」
ピケットはぬくぬくとポケットに収まる。
リタが微笑みながらいう。
「…そう、良かった。ところで、あなたはどうして変な生き物たちに好かれるのかしら？」
「ああ、変な生き物なんていない──」
「「──そう言う人は心が狭いだけ」」
リタがまた微笑む。ニュートは──ただ──付き合いで微笑む。
「プレンダガスト先生にそう言って、居残りさせられたことがあったわね」
「あの時はたしか一か月も」
「私も居残りに付き合いたくて、先生の机の下で糞爆弾を破裂させた。覚えてる？ 」
二人は、お役所的で怖そうな扉が見えるところまで来る。
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夢みる乙女 - 上映中のやつって、小説アウトなんですね！？映画公開終了したら公開されるこちらの小説楽しみにお待ちしております(^^) (2022年5月18日 20時) (
レス) @page40 id: d097fdbba4 (このIDを非表示/違反報告)
さくら(プロフ) - 初めまして！この作品、とても面白くて一日で読んでしまいました！更新楽しみに待ってます！ (2022年5月10日 19時) (レス) @page40 id: 2a8d4606f0 (このIDを非表示/違反報告)
杏(プロフ) - 真実さん» いや全然!!!!提案して頂けただけでも嬉しいです泣!!!試行錯誤してみます！ (2022年5月7日 12時) (レス) id: ff2f6c0db4 (このIDを非表示/違反報告)
真実(プロフ) - 杏さん» ダメでしたか…🤔基準が分かれば外せそうですけど…？お役に立てず申し訳ありません💦 (2022年5月7日 12時) (レス) id: 6427fd8af0 (このIDを非表示/違反報告)
杏(プロフ) - 真実さん» コメントありがとうございます!!!早速やってみたのですが無理でした……泣どうして… (2022年5月7日 12時) (レス) id: ff2f6c0db4 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：杏 | 作成日時：2022年4月17日 23時
