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阪「10話」 ページ12
ﾀｯﾀｯﾀｯ ｷﾞｭｯ
奈「だっていままで散々馬鹿にしてたじゃん
私の事 それなのに好きだとか言われたら
戸惑うわ！ 何あれなの！？意地悪される＝好き
ってどこの小学生よ！ そのくせそんなあんたが
モテるのが全然分かんない！何でよ！
何で私の事が好きなのよ！ あんたが私に
惹かれる要素何て何もないでしょ！何でよ…！」
静かな廊下に奈江の声が響いた
すすり声も後から聞こえてきた
透「直接関わったことは無かった でも笑って
る顔見たとき可愛いなって思った その笑顔が
俺に向いたらなって思って近づこうとしたけど
どうすれば良いか分かんなくてお前を傷つける
結果になった」
奈「…………不器用かよ 何それ…いつも爽やかに
笑ってたお前はどうしたよ？」
奈江は透から離れて笑った
透「あはは… お前にはまで言われるとはな
流石に今までの事は無かったことにとは言わない
だから、これからはお前への態度を変える
そしたらまた返事くれよ」
奈「さぁ、どうかな〜 私を振り向かせられたら
かな〜なんて」
チラッと透を見ると
透「振り向かせてやるよ、絶対」
どこか吹っ切れたいつもの透の
爽やかな笑顔だった
この時大嫌いだった彼を
少し見直したのだった
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