story【6】 ページ10
奏「お待たせ〜次どこ行く?」
楽しそうにニコニコしながらお店から出てきた。なんでこんなに平気でいられるのだろうか。
慣れてるのかなあ…
見てない間に恋愛とかも経験してきたのかも。
それならそれでいいのに
なんでこんなにモヤモヤするんだろう…
奏「…おーい?A?」
A「…ハッ」
奏「だ、大丈夫?具合悪い?」
A「ううん!全然平気!ボーッとしてただけ、ごめんね!」
奏「なら良かった w ねね、あそこ、お祭りやってるみたい、行かない?」
そう言ってそーちゃんが指さす看板には確かにお祭りのことが書いてあった。
《七夕祭り開催中♪ 角を右へ→》
七夕祭りかぁ…
ちょっと楽しそう。
行ってみてもいいかも。
A「うん、ちょっと行ってみよう」
角を曲がると、屋台が沢山並ぶ通りに出た。
手前には短冊の吊るされた笹が飾られている。
短冊に願いを書こう、か
こういうの久しぶりに見たな…
小学校ぶりに書いちゃおうかな??
A・ 奏「「ねえねえ」」
A「?!」
奏「!?…被った…w」
先に言っていいよ、とジェスチャーで示してくる。
じゃあ言うね、と自分もジェスチャーで返す。
A「短冊書かない?久しぶりに」
ふふっ、と笑ってそーちゃんが続ける。
奏「同じこと言おうとしてた!」
A「…あはははっ、被っちゃったね w」
つられて笑ってしまった。
何気に笑い声を口に出したの、久しぶりかも。
そーちゃんも珍しそうに私を見てる。
普段、笑顔を見せることは普通にあるけど、笑い声を出して笑うことはあまりないからな。
奏「うん、やっぱAは笑ってる方が可愛いね」
A「へ?いつも笑ってるよ??」
奏「…うーん、そうなんだけど……とにかく、さっきの笑顔の方が俺は好きだな!」
A「えーどゆこと…」
どういうことかさっぱり分からないけど、笑顔を褒められるのはなんか少し恥ずかしい気もするなあ…
奏「まー、とりあえず書こ!」
そーちゃんに促されペンを取る。
こういうのに書くことって、やっぱ無難に夢とか、家族の幸せを願う、とかそういうのが多いのかな。
でも、今私が1番気になること。
その答えが見つけられるように、それを書こう
『この気持ちがなにか分かりますように』
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なる(プロフ) - しゅがー。 さん ありがとうございますぎゃああああああああああああ (2018年5月2日 8時) (レス) id: fa26fc38f8 (このIDを非表示/違反報告)
しゅがー。(プロフ) - 新作頑張ってくださいぎゃぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ (2018年5月2日 8時) (レス) id: 7e14168cc8 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:なる | 作成日時:2018年5月2日 6時