story【5】 ページ9
ふぇ…?
A「そーちゃんが…?」
歌い手…?
え、しかも伊吹と仲いいの…?
奏「そう!俺はね、そのまんまSouっていう名前で活動してるよ」
そーちゃんは
まさか、いぶくんと仲いいなんてね!
って笑いながら言った。
それ、そっくりそのままそーちゃんにお返ししたいよ…
伊吹も言ってくれればよかったのに…
ていうか、自分、もっと歌い手さんきこう。
そしたら気づいてたかもしれないもんね。
うんうん、と頷きながら気づけばスマホを握り、動画サイトを開いて『Sou』と検索していた。
それにそーちゃんが気づいてちょっと恥ずかしそうにしていた。(かわいい)
検索結果を見て、びっくりした。
再生回数が、すごい。
どの歌ってみたも再生回数10万回を余裕で超えている。
しかもコメントの数もすごい。
A「ふああ、そーちゃん有名人…!」
声もだいぶ変わってかっこ可愛くなったなって思ったけど、こんなに有名な歌い手さんだったなんて。
奏「そうかなあ w でもさあ、Aもかわいい、綺麗な声だから歌ってみたあげたら伸びると思うよ??」
A「…!?」
突然に「可愛い」だなんて言われたもんだから、思わず顔が真っ赤に染めあがってしまった。
見られたら、恥ずかしい…
そう思い、思い切り顔を覆う。
奏「あれ〜、赤くなってるな??」
そう言って顔を覗き込んでくる。
A「な、なってないよ!!」
やめて!こっち見ないでよ…
奏「なってるくせに、じゃあその手外して見せて?」
これ以上隠しても無駄だ。
もういいやあ…
手を、外した。
すると、目線のすぐ先にそーちゃんの顔があった。
かお…ちかい…!!
奏「あ、もっと赤くなった」
周りの人の視線を感じる。
すごい見られてるよ…!
やめて、とそーちゃんの顔を手で押さえつける。
奏「むー、やなの???」
途端にしゅんとするそーちゃん。
必死にそんなことないよ、と慰めるが、周りの客の囁くような笑い声が私を追い詰める。
とてもいたたまれなくなって、バックとそーちゃんの手を掴んで席を立ち上がった。
A「〜っ、もう出よう!」
奏「えーわかった…先出てていいよ、お会計してくる」
お金を払わせるのは申し訳ないな、と思ったが、すぐにでもこの場から立ち去りたい気持ちが勝ち、外に出た。
A「もー、急にどうしたんだろ意味わかんない…」
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なる(プロフ) - しゅがー。 さん ありがとうございますぎゃああああああああああああ (2018年5月2日 8時) (レス) id: fa26fc38f8 (このIDを非表示/違反報告)
しゅがー。(プロフ) - 新作頑張ってくださいぎゃぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ (2018年5月2日 8時) (レス) id: 7e14168cc8 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:なる | 作成日時:2018年5月2日 6時