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それぞれが各々の時間を過ごす中でもう家を出て1人で学校に行く人物や、まだ余裕を咬ます人物もいる。
「お前ら早く行け」
「ふぅん……皇帝くん。一緒にどうかな」
「キサマと登校は死んでも御免だね」
「まぁまぁまぁ。行こうじゃないか」
「ガッ…！？は、離せっ…！！──────」
クレメンスはナポレオンの首元を掴んで強引に引っ張って家から出た。それを見たヴァスコは鼻で嘲笑し、腕を組み始める。
「ハッ、バカナポレオンめ。ただの1人の人間に掌握されるとは、ざまぁ」
「ヴァスコ！！お前は俺様と共に行くのである！！！！！！！！」
「ぁ……………い、嫌じゃ！！！！道中何処でも煩いんじゃお前は！！ワシは白い目で見られるのは嫌だ！！」
「ハッーハッハッハッハー！！！！！！！！！行くぞ！！！！！！！！！！！！！」
「……あれはご愁傷様と言う他無いよね。さて…僕もそろそろ行こうかな。彼の元に行かないとね」
「彼奴も彼奴で苦労してるよなぁ。お前に」
「？そうかな。Mr.イヴァン」
「あー…お前のそういうとこ何か腹立つな…俺も行こ。おいMr.クレイジー行くぞ」
「僕はヴラドなんだけど…アールグレイティー飲みかけなんだけど…」
「煩いヴラド、行くぞ」
続いてジョルジュ、ヴラド、イヴァンが家を出ていった。それに追い縋る様にミハイロも立とうとしていたが、ミランが先に口を開いた。
「俺、今日は留守番しとくよ」
「ミラ、体調悪いの？」
「んー…何となく。でも後から苦しくなりそうだから今の内に…かな」
「じゃあ…」
「あっ、あー！アンディが、うつらうつらに！み、ミハイロさん、一緒に行きましょう！このままじゃアンディが寝ながら登校して危ないです…！」
「え？そっか、なら一緒行こうか」
「はい」
ミランはショパンに向かって親指を立てて、「良くやった」の意を示した。そしてショパンも親指を立てて家を出ていった
「ミラン、家を任せていいか？」
「勿論。任せといて……そうだ、帰ってきたらシャルルの勉強教えて。興味あるんだ」
「成程。いいぞ」
「じゃあな」とシャルルが家を出て鍵を閉めた。もう完全に朝日は昇りきっており、燦然と輝く朝日が綺麗な青空と共に時間を進めていた。ミランは一息ついて立ち上がり、一日の素敵な始まりを噛み締めていた。
「…ん？…え、誰も皿洗ってない…」
誰も皿を洗わない事以外は完璧？なヨーロッパ組なのである。
end.
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