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この場には国木田が残り、敦はウイルス異能者を追った
国木田が少女の前に屈む
「よく聞け。君の兄さん死なない。俺が殺させない。絶対にだ」
＿＿＿ドストエフスキーがチェロを弾いている。目の前には拉致された桂正作がいた
桂は以前、少女に爆弾を仕掛けた。国木田の理想を壊し、復讐をする為に。だが、国木田は身命を賭して少女を助けた
「あの人の魂は誰にも折れない」と桂は云う
＿＿＿本当に？
「…そうだ、手品を見ないか？」
国木田は少女から手榴弾を手放させようとする。兎に角落ち着かせる為、意識を反らせる為。
国木田は、少女に手帳を見せた
「にいちゃ……たすけゅ！」
少女の瞳いっぱいに涙が溜まる
少女は、ドストエフスキーに云われていたのだ。「もし男が手帳を見せたら＿＿＿」
「やめろ！！」
少女が、手榴弾の栓を抜いた
「この世に幸を。子らに祝福を」
＿＿＿大爆発。
少女が居た場所は、瓦礫で埋もれていた
舟で逃げようとしている男を敦が捕らえる。だが、男が口にしたのは全くの的外れだった
親切な奴が教えてくれた。自分が昔に目撃した轢き逃げ事件の証人を消してる連中が居る。お前は殺し屋に狙われている、と。
痩せて青白い顔をした不思議な男が、自衛用の銃や手榴弾をくれたらしい
「な…！それじゃあお前の異能は、」
「異能？何の話だ？俺は異能なんか持ってない」
＿＿＿何が起こっている。
*
敦の連絡を受け、乱歩達が到着した
男は紙を見せる。「刺客にこれを見せれば命だけは助かるかも」とドストエフスキーから渡された、ウイルス異能者の資料だ
顔や素性が全く違う。本物にしか見えない
「この資料も
資料を信じて捕まえても、別の犯人が浮かび上がるだけ。その先にも別の犯人……延々と盥回しにされ、本物に辿り着く頃には時間切れ。
敵は乱歩の推理力さえも利用していた
「そう云えば、銃をくれた男から言伝を預かってる。一言だけ＿＿＿」
"
……これで、マフィアとの交渉材料が消えた
「谷崎が危ない」
.
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夢蝶蘭(プロフ) - うさぎさん» うわー！その通りです…ご指摘ありがとうございます！いつも更新遅くてすみません(><) 頑張ります！ (2019年2月9日 1時) (
レス) id: 6710be5598 (このIDを非表示/違反報告)
うさぎ - あの、「248話」の15行目が「早く食べないよってこと」になってますよ〜！多分「早く食べなよってこと」ですよね？もし私が間違っていたらすみません。続きのお話、楽しみにしています！ (2019年2月8日 23時) (レス) id: fab1d5b1bf (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：夢蝶蘭 | 作成日時：2018年9月13日 23時
