追加エピソード7 ページ48
第121話「嫌がらせの」
『妖怪の人形妖怪の人形妖怪の人形妖怪の人形…』
綾辻に蛙を鞄の中に入れられるという、最悪の嫌がらせをされたA。
国木田が逃がしてくれてから直ぐにPCの前に座って、呪文のように同じ言葉を繰り返しながら目的の物を調べていた
「すごっ…あれ全部○mazonのカートに入れてますよ…」
「Aさーん…お金がどんどんなくなりますよー…」
『もう購った!送りつけた!』
「ええ!?」
どうか考え直してくれますように、という敦達の念は無意味だったようだ
何せあの大量の数。値段も当然のごとく膨れ上がる
『だぁいじょぶ!一つ本気の嫌がらせの人形送っといたから!』
…何が大丈夫というのだろうか、と近くで見ていた国木田は呆れたように首を振った
後日、Aの云う "本気の嫌がらせの人形" をメ○カリで発見したらしい
*
第128話「一仕事」
「Aさんが犯罪組織一行を潰したそうなので回収を頼みます」と坂口さんから連絡を受け、例の如く寝起き声でゆったりと返事をした
その時は未だ頭が回ってなかったんだ。だから現場に行けば軽い地獄絵図を見ることになるなんて、思わないじゃないか
仕事柄、こんな現場は見慣れてるし、別に文句を付けようとも思ってないけど…
「否、マフィアじゃん…」
しまった、声に出してしまった
坂口さんから「見覚えのある人がいるらしいので声を出さずに」と忠告を受けていたのに。
しかしこれは驚くだろう。マフィアと、仔猫だ
身動きが取れないであろう彼女の視界に入らぬように、犯罪者集団一人一人に触れて行く
すると愛らしい仔猫が俺の足元に擦り寄ってきてしまった
撫でたい衝動に駆られるが、生憎この男共と一緒に
仕方なしに放っておくことに決めれば、仔猫の腹だろう。可愛らしい音を立てた
腹減ってんのか…こんなに小さな身体なら、まだ
「何だっけ…無乳糖の牛乳で40℃前後…?あっ」
また声…もういっか、面倒だ
それに彼女、育て方とか何も知らないだろ。ここは無駄に記憶してしまった俺にかかっている気がする
できるだけ独り言のように、絶対毛布が必要であること等を伝え___あっ
「まず動物病院な!?」
前の飼い主が済ませてるだろうけど、病気とか持ってたら大変だから!と云った
最後は「頑張れよ」と労りの言葉をかけて退場だ。何だか一仕事終えた気分になった
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夢蝶蘭(プロフ) - 知佳さん» わざわざありがとうございます!是非使わせていただこうと思います! (2020年5月18日 23時) (レス) id: 6710be5598 (このIDを非表示/違反報告)
知佳(プロフ) - 横浜の街のタワーは、展望台になりますが、マリンタワーというのがありますよ♪ (2020年4月4日 0時) (レス) id: 3e74e0ac2c (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:夢蝶蘭 | 作成日時:2018年4月2日 23時