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戻って来ると、周ちゃんが項垂れていた





「やべー、候補あり過ぎて判んねぇ」


「漢字だけで考えるとどうしてもね…」


「俺とお前が思い付いて書き出した漢字合わせて幾つだよ。心が折れた」





一応は考えてくれてるみたいだけど…

…周ちゃんのやる気が全く感じられないな



まぁ抑もこんなことをさせているのは、私が重い空気が嫌いだからだ

作戦会議とか、明るい話題ではないから空気重くなるでしょ?だから私が席を外している間に問題を出したのだ

私は一発で判ったけど、私が居なくなった場でこの人達、絶対喋ることない。辻村ちゃんも考えることに集中したのかな?今は緊張の色を表情に出していないから良かった





「……もう、名前判ってんだし漢字なんて如何でも良くね?」


『良い訳ないでしょ報告書の時困るんだよ』


「うおっ、帰って来たなら云えよ」


「おかえりなさい」





聖の声に「ただいま」と返事をする

全く、周ちゃんは昔から好い加減だな。とても新人教育係だとは思えない

でも "お兄ちゃん" だから赦しちゃうんだよなぁ





「お前が判ってんならいいだろ?」


『まぁそうだね。じゃあこれにて茶番は終わり!』





手を叩くと安吾達が此方を向いた

一度息を吸って、吐き出す





『京極役はエマニュエル・ボーヴ。金髪で高身長。恐らく年中赤い帽子を被っています。接触する可能性は低いと思いますが、言葉を交わさず私に連絡してください』





一息吐いて先生を見る。先生も同じく、ゆっくりと私に視線をやった





『…使い魔は、長尾秀人。先生、お願いできますか』





聖と周ちゃんは驚いたように私を見た

それも無理はない。私が先生の異能を嫌いなのは、皆知ってる

でも、もう無理だ。飛鳥井さんもそうだった。使い魔となった人は、もう…助けられない





『資料を見て、該当する事件を教えます。他の事件(もの)は私が片付けるので』


「いいだろう」





多分、もう判ると思う。何れが長尾を犯人と云う証拠がある事件か。それを先生に、解いてもらう

そして、私は___





『神楽坂は私と。辻村は先生の監視と護衛。坂口は情報収集。遠藤は長官の傍に居るようお願いします』





はい、と各々が返事をする



___今、私は探偵社員じゃない。だから…気を遣う必要なんてないんだ

切り替えろ。私は…探偵社員じゃないんだ




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夢蝶蘭(プロフ) - 知佳さん» わざわざありがとうございます!是非使わせていただこうと思います! (2020年5月18日 23時) (レス) id: 6710be5598 (このIDを非表示/違反報告)
知佳(プロフ) - 横浜の街のタワーは、展望台になりますが、マリンタワーというのがありますよ♪ (2020年4月4日 0時) (レス) id: 3e74e0ac2c (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:夢蝶蘭 | 作成日時:2018年4月2日 23時

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