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もう一寸で届きそうなのに届かない時の苛々感、皆には無い？
私にはあって、今それを物凄くじっくり味わっている
もう一寸で天井に蓋が届いて元通りになるのに…
その苛立ちと、先刻私に異能をかけてきようとした遠藤周作＿＿＿周ちゃんに余計なことばかり云われているから、絶賛不機嫌中である
ていうかこの天井が高すぎるのが悪いよね！絶対そうだよね！
「もーちょい手ぇ伸ばせ！何でお前の身長は伸びてないんだよ！」
『何それ！別に私の所為じゃ＿＿＿え、待って？今、「お前の身長は」って云った？』
「ぴったり二糎伸びましたー」
『はぁ！？ムカつく！いいよね男は直ぐ伸びて！』
「茸みたいに云うんじゃねぇ！栄養摂ってたら普通に伸びるわ！」
『栄養ならちゃんと摂ってるよ！矢っ張り性質かなぁ』
「んなわけねーだろ、そういう運命なんだよ」
『それもう性質だよ莫ー迦！』
「何だと！？お前はもう少し歳上を敬え！」
『私より頭弱い癖に何云ってんの…？』
「哀れみの目を向けるなこの野郎振り落とすぞ！！」
否まぁ、周ちゃんとは昔からこんな感じだったけど、こんな風に余計なことばっか云うからずっと不機嫌なの
因みに今は周ちゃんに肩車させてもらってる。それで頑張って通気口の蓋を嵌めようとしてるんだけど、もうこれが中々全然。
周ちゃん本当に背伸びたの…？あっ伸びてる。本当に二糎伸びてる。ムカつく。
その時＿＿＿首筋に水が掛かった
思わず声を上げてしまったけれど、特務課で水と云えば…一人しかいない。私が招集をかけた中に居る
私は周ちゃんの頭に手を置いて、眉間に皺を寄せ乍ら後ろを振り向いた
『ちょっと聖！冷たいで＿＿＿』
…本当に如何して、私の勘にはこんなにも好不調が激しいのだ
皆が揃ったなら教えて欲しかった！て云うか皆も皆だよ！何で
…ああそう…私達の騒ぎ声が聞こえたから聖が開けたのね…
『かなり恥ずかしい…』
「お前がさっさと嵌めとけばこんな現状を産み出さずに済んだだろ。自業自得」
『だって無理なんだもん！何でこの部屋には台が無い訳！？』
台さえあれば！と嘆いた処で聖が云った
「俺がやりますから退いて下さい」
『否、もうちょっと頑張れば…』
「良いから退け。あんたの身長じゃ無理だ」
『何怒ってんの！？』
理不尽！と云い乍ら周ちゃんに降ろしてもらう。本当、何で怒ってんの…？
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夢蝶蘭(プロフ) - 知佳さん» わざわざありがとうございます！是非使わせていただこうと思います！ (2020年5月18日 23時) (
レス) id: 6710be5598 (このIDを非表示/違反報告)
知佳(プロフ) - 横浜の街のタワーは、展望台になりますが、マリンタワーというのがありますよ♪ (2020年4月4日 0時) (レス) id: 3e74e0ac2c (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：夢蝶蘭 | 作成日時：2018年4月2日 23時
