揺れるウネとキュミン (ページ9)

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09＊僕の勘ページ9

ーSMsideー

ヒョクが倒れたのも驚いたけど、すかさず抱きとめて医務室に連れて行ったドンへにも驚いた。

マネとヒョンに頭を下げてそばにいたいと言うドンへ。あんなに必死なドンへを初めて見た気がする。

朝、僕達を見て立ちすくんでいるヒョクに気付いてた僕は、キュヒョナに何でドンへがいたのか聞いてみると、夕べ僕と喧嘩したことを相談していたらしい。

それでドンへは僕らを見守ってたわけなんだけど、ヒョクはそれを知らなかった…。

そっか。だから、あの時ヒョクは置いてかれたような切ない顔をしてたのか…でもきっと、それだけじゃないよね。

きっと、ヤキモチもあったと思うんだ。
僕の勘だけど、ヒョクは…

ひとりで悩んでるであろうヒョクと話がしたくてこっそり会議室を抜けた僕は、盛大な溜息をついているドンへと出くわした。

何やらドンへも悩んでるようだし、話を聞いてあげるか…そう思って声をかけると、素直に話してくれた。

敢えて口には出さないけど……ドンへはヒョクのことわかってない。異変に気付けるくせに、それが何故かを考えようとしてない。むしろヒョクのために聞かない、と。

改めてドンへがアホの子だということに気付かされた。w

『ぅーん。それはドンへが気にすることないよ。でも…うん、そうか。様子がおかしかったのはきっと具合が悪かっただけじゃないと思うなあ』

僕はヒントとして話してあげるも、ドンへの頭には？が広がっていそうな顔だ。でも、僕からはもう何も言えない。あとは自分で考えなよ。

すると、会議室から出てきたマネが病院に連れて行くからドンへも一緒に来いと言う。

マネやるじゃん！
あ！良いこと思いついた♪ドンへもヤキモチ妬けば気付くんじゃ…！

僕はドンへに、僕の方がヒョクのことわかってる。そう思わせるために、

『ドンへ、ヒョクはきっと今僕らやスタッフに迷惑かけた、って落ち込んでると思うからヒョクのそばにいてあげて』

優しい顔をして微笑むと、案の定ドンへは納得いかない。みたいな顔をした。

うんうん。僕、グッジョブ！←
心の中でガッツポーズを浮かべ、僕は会議室に戻る。

けど、ドンへ。これからも燻っているようなら、僕がヒョクを奪うからね！
あとで慌てたって僕は容赦しないよ。

なーんてね！