揺れるウネとキュミン (ページ6)

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06＊そばにページ6

ーDHsideー

個人撮影は皆順調に終わって、今は全体の撮影に入っている。

曲の中盤に差し掛かり、ヒョクのダンスソロになる頃だ。

このヒョクのダンスがかっこよくて好きなんだよね！

…なんて思っていると急に傾くヒョクの身体をすかさず抱きとめた俺はびっくりした。

ヒョクの身体がすごく熱かったから…

そのままヒョクを医務室に連れて行き、自己嫌悪に陥る。

昨日水でシャワーを浴びたヒョク…きっと原因はそれだろう。

あの時もっと強く止めておけばよかった…
その後もヒョクの様子がおかしいってわかってたのに放っておいたせいだ…

俺はヒョクの何を見てたんだ？
ヒョクなりのサインを俺は感じてたのに…

トゥギヒョンとマネージャーにヒョクのそばにいさせてほしい。そう何度も頭を下げた。

全体の撮影は延期してもらうことになって、今はヒョクのそばについている。

40度近い熱でぐったりしているヒョクを見て泣きそうになっていた時、

『…ドンへ……どこ？』

そうヒョクの声が聞こえた。声をかけても反応がない。起きたわけじゃないのか…

それでも、高熱でうなされているヒョクが他の誰でもない俺を捜しているのが嬉しかった。

『…ヒョク！』名前を呼ぶと、ヒョクの熱い手が宙を彷徨う。俺はすかさずその手をつかむと、ヒョクはうっすらと目を覚ました。

その目からは涙が溢れている。

『ヒョク？何で泣いてるんだよ…心配かけやがって！』

『ドンへ…ドンへ。行かないで…お願い、ひとりにしないで…』

強く強く手を握ってくるヒョクは、まだどこかうなされているのかそう言った。

『俺はヒョクをひとりにしない』

俺の言葉にホッとしたのか、目を閉じたヒョクはさっきまでの不安な表情じゃなく、安心したような表情で眠っていた。

トゥギヒョンとマネージャーに報告に行こうと立ち上がるが、ヒョクが手を離してくれない。

もう少しそばにいてやるか。
ヒョクのベッドに腰掛け、びっしょり汗をかいて濡れている服を脱がし、ヒョクの身体を拭いて着替えさせる。

ぐっすり眠っているヒョクを見てたら睡魔が襲って来て、いつのまにか俺も眠っていた。