揺れるウネとキュミン (ページ34)

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34＊最低なままページ34

ーSMー

KH『僕は美味しいって言いましたよね？ヒョン、もっとヒョンを食べたい。いいですか？』

僕の返事なんて待たず、後ろの蕾に指先を持って行くキュヒョナ。

待って。嫌だ。やめて。

僕は、曖昧なままそういうことしたくない。

キュヒョナに応えたわけじゃないのに、繋がるなんて出来ない。

震える手でキュヒョナを拒絶する。

『だめ。キュヒョナ。ここから先は、だめ』

逸らしたくなるのを堪え、キュヒョナの目をしっかり見て言った。

お願い、キュヒョナ。

気持ちのない行為は、キュヒョナを傷つけるだけだから。わかって？

僕の願いが通じたのか、僕から手を離すキュヒョナ。

ほっと安心した瞬間、キュヒョナのものが僕の口に入り込む。

KH『ヒョンが駄目というなら無理にはしません。だけど、僕のことも気持ちよくしてください』

そういって僕の喉に届くほど突かれて、苦しいけど、キュヒョナの感じてる顔がやけに色っぽくて、時折洩れる声がセクシーで、必死に応える。

KH『…ぁ、ひょん…っく…』

キュヒョナのものがビクビク震えてきた。もう限界なのを知った僕は、それを甘噛みし、吸った。

KH『…っん、あぁ！…っはあ、はあ』

そして吐き出された熱を思わず飲み込んだ僕に、

KH『ヒョン、大丈夫ですか？すみません、口に出すつもりじゃなかったのに…』

と困ったように言うキュヒョナ。

『大丈夫。だから、そんな顏しないで？』

キュヒョナの頬に手を添えると、僕の手の上に自分の手を重ね、なんとも切ない笑顔を僕に向ける。

ああ、結局僕はそんな顏をさせてしまうんだね。

そういえば、ごたごたし始めてから、キュヒョナ、ヒョク、ドンへの心からの笑顔を見てない気がする。

皆をそんな顔にさせたのは他でもない僕自身なのに、それが物凄く悲しかった。

だけど。一度してしまった行為は消せない。例え、身体は繋がらなかったとしても。

ごめん。ヒョク。ごめん。キュヒョナ。

何で僕はこうなんだろう。

それでも。僕はヒョクを放っておけない。

キュヒョナの気持ち、嬉しかったけどそれに応えることは出来ない。

ドンへ、いっそのことヒョクを僕の手が届かないほど遠くに連れていってよ。

そしたら僕はこれ以上最低な僕にならなくて済むのに。

…人に責任を押し付けようとするあたり、僕はきっといつまでも最低なままだ。

ふふ、本当にもう、僕はどうしようもない。