揺れるウネとキュミン (ページ27)

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27＊気付いてページ27

ーKHsideー

リビングでひとり寛いでいると、ドンへヒョンが駆け込んできてベランダに出た。

僕に気付いてないのか、今にも泣きそうな、悲しみに溢れた瞳で必死に上を向いていた。

『ドンへヒョン？どうかしました？』

DH『あ、キュヒョナ…何でもないよ？ちょっと風に当たりたくなっただけなんだ』

その顔が何でもないわけないじゃないですか。
本当に仕方のないヒョンですね。

『ヒョン。僕はソンミンヒョンが大事だから言います。
ドンへヒョンにとってウニョクヒョンはどんな存在ですか？仲間として、友達として大切ですか？』

DH『…？うん、そうだけど…。でも、よくわからない。
ソンミンヒョンとヒョクが抱き合ってるの見たんだ。それ見て納得もしたけど…モヤモヤしてさ』

抱き合ってたっていうのは…そういうことなんですか？

でも。モヤモヤしたということは絶対仲間以上で間違いないですね。

ドンへヒョン。早く自分の本当の気持ちに気付いてください。

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ーDHsideー

ベランダに出て上を向く。

何故こんなにもショックを受けて、気持ちが塞ぐのか自分自身わからなかった。

どんなに考えても答えなんかでなくて。
でも何でか、俺は前を見なきゃいけない気がした。

いつからそこにいたのか、キュヒョナに声をかけられた。

それは俺自身思ってたことで、でもわからないことだった。

だけど。キスしてた、ではなく、あえて抱き合ってたと言った。

それは、もちろん認めなくないっていうのと、もうひとつ。キュヒョナもきっといい想いをしないと思ったから。

キュヒョナは俺の言葉で何かわかったのか、『早く気付いてください』そう言って離れていった。

気付くって？何に…？

肝心なことを教えてくれないのは、俺が自分で気づかなきゃいけないってことだよね？

それが何なのかまだわからないけど。
いつかこのモヤモヤに気付ける日がくることを待つことにした。