揺れるウネとキュミン (ページ22)

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22＊戸惑いページ22

ーSMsideー

起きた時にすぐ食べられるように、僕はヒョクにお粥を作ることにした。

ヒョク、大丈夫かなあ？
さっきも僕にしがみついて泣いてたし…。

ねえヒョク。
そんなに泣くほどドンへが好きなの？
ドンへじゃなきゃ駄目…？
僕ならヒョクを理解できるし泣かせないのに。

…って僕は何考えてるんだろ。
きっと泣いてるヒョクばっかり見てるから心配なんだよね。

なんて思ってるとキュヒョナから『ドンへヒョンが来る！』って聞いて急いで頭を切り替える。

キュヒョナの口元にスプーンを持っていき食べさせる僕。

すると反応のないキュヒョナ。

あれ？この反応、作戦と違う。

もしかして考え事してたから味付け失敗した？

思わずあたふたする僕を見て不敵に笑うキュヒョナ。

『美味しいですよ』って…もう！キュヒョナのバカ！

気付けば僕らはカップルのような会話になっていて、こっそりドンへを見ると何か考え込んでるようだった。

少なくとも作戦は成功ってことでいいのかな？

キュヒョナを盗み見ると、それはそれは黒い笑みを浮かべて満足そうな顔をしていた。

うん。作戦はうまくいってるみたい。

『キュヒョン！ヒョクと話がしたい。許可してくれないかな？』

考え事は終わったのか声をかけてくるドンへ。
問いかけはキュヒョナへだったのに、思わず僕が答えてた。

『ヒョクの体調がよくなるまでダメ。今は許可はできない』

ヒョクにもこう言ったけど、本当は…

もし、ドンへが気持ち決めて話したいと言ってきたら、体調が治る前であっても話をしてもらおうと思ってたんだ。

なのに僕、何でああ言ったんだろう。
自分でもわからない心境に少し戸惑った。

そんな僕に気付かず、ただアホなのか素直なのか、わかったと言って部屋に戻るドンへの後姿を、僕は何とも言えない感情で見ていた。

そんな僕を、キュヒョナが見ているとも知らずに…。