揺れるウネとキュミン (ページ21)

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21＊俺に足りないものページ21

ーDHsideー

自分の中で出た答え。ヒョクが大事。
もちろんそれは友達として、仲間としての大事。

まあ、それ以外に何があるんだって話だけど！

今すぐ話したいけど止められてる手前、キュヒョンにヒョクに会ってもいいか聞かないと。

リビングに行くと2人の姿はなく、かわりにキッチンからいい匂いがした。何作ってるのか見に行くと…

『キュヒョナ、ちょっと味見て？はい、あーん』

『………。』

『え…嘘！美味しくない？』

キュヒョンの反応がなくて、あたふたしてるヒョン。その様子を見て満足したのか上機嫌に

『ふっ。美味しいですよ、ヒョン♪』

と答えるキュヒョン。

『キュヒョナ！ひどいよ～美味しくないのかと思った(*｀へ´*) 』

『怒らないでくださいよ！ヒョンが作ったお粥がまずいわけないですから』

はたから聞いたらカップルみたいな会話してるヒョン達。微笑ましいほど仲良しだなあ…。

俺とヒョクもこんな感じに見えてたのかな…

なんて思ってると、

『…でも、これ僕が全部食べていいですか？ウニョクヒョンには僕が作りますから！ね？』

『もうー、キュヒョナ何言ってるの？これはヒョクの為に作ったんだからダーメ！』

『それです！そのヒョンの為、っていうのが気に食わない』

『そんなこと言ってもダメなものはダメ。キュヒョナは料理苦手でしょ？作れるの？
それに、キュヒョナの為にこれから好きなの作ろうと思ったけどやめようかな？』

『………ごめんなさい。僕の為に作ってください。我儘言ってごめんなさい』

『はい。素直でよろしい！』

一悶着あるかと思ったけどそうならかったのはお互い向き合って話してたから？

どっちにしろ、俺に足りないのはこれか。自分の気持ちだけが先走って感情的になること。だから喧嘩になるんだ。

…ヒョクはあの時何を言おうとしてたんだろう。
うなされてた時のヒョクは少なくとも俺を探してくれてたのに。

きちんと聞かなきゃ相手の気持ちはわからない、本当にそうだな。

『キュヒョン！ヒョクと話がしたい。許可してくれないかな？』

『ヒョクの体調がよくなるまでダメ。今は許可はできない』

キュヒョンに聞いたのに、ソンミンヒョンからダメだしされた…

でも、2人がこんな風に言ってくれるのは俺らのこと考えてくれてるからだってわかる。
だから素直に受け入れられた。