揺れるウネとキュミン (ページ3)

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03＊大丈夫ページ3

ーEHsideー

朝、アラームの音で目が覚めた。

…なんか物凄く眠いなあ。
でも時間的に支度しないとまずい。

重い身体を起こし、リビングに行くと僕以外の３人がすでに集まっていた。

とりあえず顔を洗いに行って気を引き締める。
今日はカムバックに収録するMV撮影だ。僕たちを待っていてくれるファンの為にかっこいい姿を見せたい。

自分の顔をバシッと叩き、リビングに戻ると…
ドンへがキュヒョンの背中を優しい顔をして押していた。

KH『…ソンミニヒョン、ごめんなさい。ヒョンとこのままなんて嫌だよ』

SM『くす。もう、仕方ないなあ…キュヒョナ、僕の方こそごめんね？』

そういって抱き合ってるキュミンとその様子を黙って見守っているドンへ。

僕は喧嘩してるのさえ気付かなかった…ドンへはそれを知ってたの？
何だか僕ひとり置いてけぼりにされた気分だった。

DH『ヒョク、おはよう！もう時間あんまりないから急いで支度しよう！早くしないとマネヒョンがもうすぐ来るよ～』

ドンへが僕の背中を押しながら部屋に行こうって促す。押されなくても歩けるよ！なんて返すけど、ドンへがそばにいてくれると安心する。

さっきまでの、悲しい気持ちはどこかに去って、かわりにひどい疲労感に襲われる。

立ってるのもなんか辛いくらいだ。でも、そんなこと言ってる時じゃないし、ささっと支度を済ませる。

ドンへを見ると、ドンへも終わったのか

DH『2人が仲直りできてよかったよね。実は昨日、キュヒョンに相談されて。話聞いてあげてたんだー！』

なんて嬉しそうに話すドンへ。昨日の夜のは相談乗ってたんだ…僕ってば最低だなあ。勝手にモヤモヤしたりして。

…あれ？でも何でモヤモヤしてたんだろう。
まあ、いっか！

DH『…ヒョク、なんかいつもと違うけど大丈夫？どっか気分悪い？』

突然の問に我にかえった。

『え？いつも通りだよ！大丈夫、大丈夫！』

ドンへが何か言いかけたその時ちょうどインターフォンが鳴る。もちろんマネヒョンだ。僕たちはすぐクルマに乗り事務所へ向かった。