揺れるウネとキュミン (ページ12)

今日:23 hit、昨日:0 hit、合計:58,275 hit

12＊なにそれ。ページ12

ーEHsideー

涙がやっと乾いてきたころ、携帯が鳴った。
メールを開くと、ソンミンヒョンからだった

《ヒョク、具合はどう？泣いてるんじゃないかと思って…。僕でよければ話聞くから、ひとりで抱え込まないでね。》

…え？何で泣いてるってヒョンはわかるの？
鼻声なのも気にせずヒョンに電話をかける。

『もしもし？ヒョク？』

『ヒョン…何で？僕が泣いてるって…』

『あ、やっぱり泣いてたんだ。なんとなくね、そう思って。ヒョクのことだからきっと自分を責めてるんじゃないかなって。でも、他にも原因あるよね？』

他の原因…どう考えてもドンへとのことだよね。ヒョンなら話しても大丈夫かな？

正直、ひとりで悩むのも限界だった僕は胸の内を話した。

モヤモヤしたこと、好きだと気付いたこと、気付いたところでどうにもならないこと、そして、突然謝られたこと…

『ヒョク、それ、ドンへに伝えた？自分の中で考えたって、ドンへの気持ちはわからないでしょ？何で謝ったのかちゃんと聞かないと。僕はヒョクの味方だから』

ヒョンの言葉は胸に沁みた。笑ったり否定することなく受け止めてくれたヒョン…

『ソンミンヒョン…ありがとう。ちゃんと聞いてみる。ヒョンのおかげで楽になったよ』

『どう致しまして♪あ、そうだ。ヒョクが治るまで、ドンへは僕らの部屋で過ごしてもらうからね？うつしちゃ大変だから…』

『うん、わかった。じゃあ点滴終わったら帰るね』

電話を切ったところで、ちょうどドンへが入ってきた。だから、聞いてみようと思ったのに…

『ドンへ…ちょっといいかな？僕……』

言いかけたところでドンへに遮られる。

『ヒョクはさ…俺には相談してくれないの？
俺、そんなに頼りない？俺にはヒョクが何考えてるかわかんない』

…なにそれ。聞かないのはドンへじゃん。
今だって、僕は話そうとした。それを遮ったのはドンへ本人なのに何で僕が言われなきゃいけないの？

『ドンへって勝手だよね。わかんないのはドンへの方だよ。ソンミンヒョンの方がよっぽど僕のことわかってくれてる！…出てって。ドンへの顔、見たくない！』

怒りに任せてひどいことを言っちゃった…
でも、ドンへが悪い。

ヒョン…僕、気持ち聞くどころか喧嘩しちゃったよ。