目が覚めたらモフモフ兄弟が居たんですけど… (ページ10)

今日:2 hit、昨日:0 hit、合計:35,972 hit

第8話【職場見学】ページ10

貴「少しペタッとなってるから…ここに影をつけて、立体的に」

私は鉛筆片手に、優秀な生徒たちへアドバイスをしているところだ

そう…学校のすぐ側にある建物から、あの派手な兄弟が観察している事も知らずに

～コラソンsid～

コ「…[しごとをみにいく？]」

いきなりの衝撃発言に驚いて鉛筆の芯を折ってしまった俺

そのせいか紙に書いた字が、いつも以上に汚い

ド「あぁ、勝手に外へ出るなと言われたが…俺らは居候する身だしな。家主の事は知っておかなきゃならねェ」

とか言ってるけど、どうせ興味があるから&暇だからって理由だろ

まぁ…俺も見に行きたくない訳じゃないしな、別にいいけどな？うん

コ「…(コクッ」

ド「フフフッ、よし…なら決定だな」

結局頷いちまったあぁッ

ごめんなA！！

心の中でその家主に謝罪し、準備が出来たところで外へ出る

ありがたいことに、緊急用の地図まで用意してくれたらしく…。

しかもだ

まだこの世界に不慣れな俺達の事を思ってか、建物の名前だけじゃなく、特徴までもが細々と書かれていた

コ「…ッうぅ、っ」

大変だったろうにッ…！！

なんか、っ…な、涙が…！←

ド「この道だよな…おい、コラソン？どうした？」

コ「…ッ[なんでもない]」

サングラスをかけてて良かった((

ド「…小さい奴らが多いな、生徒ってやつかコリャ」

コ「[ここのせかいじゃ、みんなちいさいだろ]」

ド「そうだなァ」

と、いう訳があって俺らは近くのカフェで観察している。

丁度教室はガラス張りで、中が丸見え

流石美大と名乗るだけあって、建物も生徒も個性的だ。

ド「Aは家にいる時と違う格好だな…フフッ、綺麗じゃねェか」

…あぁ、本当綺麗だ。

黒色の袖なしネックに、白のビジネススカート
しかも少しの化粧に眼鏡ときた。

真剣に取り組む横顔は、何処かキラキラと輝いていて…胸が高鳴る。

コ「…」

ド「コラソン、コーヒー零してるぞ」

いけね、見惚れててドジッちまったッ…！！

あー…折角買って貰ったシャツにシミが…
後で謝らなきゃなぁ…。

～ドフラミンゴsid～

ド「あぁ？誰だあれは…」

昼休みになったらしいが…スーツを着た色男に話しかけられてるA。

まさか彼氏じゃねェだろーな？

ド「…。」

あまり距離は遠くない。

意識を二人に集中して、会話を聞いてみる。

ー…Aさんー

ー…あら、神崎先生？どうしたんですか？…ー

ーあの…ー