目が覚めたらモフモフ兄弟が居たんですけど… (ページ21)

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第18話【大切にしたい】ページ21

貴「どう？似合うかな？」

ド「ふむ…ワノ国で見たことある服装だな、綺麗だ」

ロ「…？[オヒナサマとはなんだ]」

全日本中の女の子を祝う日

そう、それは『雛祭り』

始まりは平安時代の京都に住む貴族の子女が、遊びごととして行っていたのがきっかけ

桃や亀の形をした菓子

お花に白酒はもちろんのこと

やっぱり代表するものといえば、雛人形よね!!

貴「小さいころ、とても喜んでいたのを思い出すなぁ」

ロ「[女の子の日、か…]…」

ド「すこやかな成長を願う、か…」

貴「ドフィ、胸を見ないの」

まったくもう、馬鹿にしないでよね

ロ「…[女をたいせつにする日なんだな]」

貴「まぁ…簡単に言えばそうかな？」

少し考える素振りを見せたロシー

何をしようとしてるのかしら…？

ロ「…ｯ…[いつもありがとな]」

貴「……んん？」

頬を赤く染めて顔を逸らしながらも、プルプルと紙を渡す男

純粋だなぁと思いつつ、いきなりきた状況に理解出来ない私

何ですかこれは…

ロ「…[礼をいわないといけないだろ]」

貴「ん？え、何が？」

ド「A、多分コイツはフナマツリに従ってお前を大切にしようと…」

ヒナマツリね

貴「…可愛いねロシー」

ロ「…!?[カワイイいうな!!]」

貴「ねぇロシー…あの、落ち着かないんだけど」

ロ「我慢しろ、うまく出来ない」

今の状況…うん、私もよく分からないんだけどね

ドフィが居眠りをしている間、私はロシーに髪を弄られている最中です

貴「…これも私を大切にしようとして、」

ロ「あぁ、普段は出来ないからな…ヤベ」

貴「いたたた!?ピンなら優しく…ここでドジらないで!!」

ロ「髪なんて弄った事ないから仕方ないだろ!!」

貴「ならなんでしようと思った!?」

ワチャワチャしながらも、これ周りからは声聞こえない状態だからね

能力って面白いね

貴「…そう、優しく優しく…」

ロ「…ぁー、これドキドキするな」

貴「え!?や、やめ…意識しちゃうじゃん!!」

私だって男に髪弄られたことなんか…

あー、確かに恥ずかしい

ロ「お前の髪、柔らかくて…綺麗だな」

貴「…ありがとう」

やっぱりお互い意識しちゃって顔を合わせづらくて…でも、なんだか落ち着く

そんな事を思いながら、私は髪を弄られたまま寝てしまった

ーロシーsideー

お前を手に入れたい気持ちが強くなった気がする

想い人の寝顔を撫でて思った俺は…どうかしたのか

好きだ…A