目が覚めたらモフモフ兄弟が居たんですけど… (ページ18)

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第15話【香りに包まれて】ページ18

～ドフィside～

可笑しい…。

最近、ロシーとAの様子が可笑しい

何やら仲が深まったような雰囲気がただ漏れで、見ているだけで腹立たしい

ロシーが昼寝をしている間に
俺はAの身体を引き寄せた

貴「うわｯ､！？…ちょっとドフィ？」

ド「…黙って抱かれていろ…」

貴「はぁ…？」

触り心地の良い髪を撫でると、細い肩に顔を埋める

長い間暮らして慣れてしまったが、コイツは特別な…俺の好きな…良い匂いだ

こう思う度に、どれだけ好きなのかが自分でも分かる

貴「ドフィ…？恥ずかしいんだけど」

ド「はぁ…、おいA」

貴「な、何よ？」

ド「今日は…俺だけを見ていて欲しい」

～貴方side～

え、いきなり何を言い出すのよ！？

またからかってるのかしら…

でも…ドフィの顔を見ると、サングラス越しに写る瞳は真剣で…寂しそうだった

貴「わ、分かったわ…何があったか知らないけど…今日だけよ？」

ド「ん…ありがとな」

私の腰にドフィの長い腕が回されると、座っている相手の膝に向かい合わせで…乗せら…れ

貴「ま、待って！？この体制ｯ…は…無理！」

ド「逃げられねぇようにだ…許せ」

そっと頬を撫でられて…胸の中へ押し付けられた

心臓の音や、ドフィの匂いが間近に感じる

ドフィって…こんなに暖かいんだなぁ…

ド「フフッ、緩んだ顔してるぞ？」

貴「暖かいからさ…仕方ないわよ」

ド「可愛いやつだ…」

顎を掴まれると相手の顔が近づいて…

あと3…

2…

1…

ーガシッ…ー

ド「…おいおい、起きるタイミングが悪いぞロシー？」

ロ「[やらせるわけない]」

ド「お前が決める事じゃないだろｫ？」

寸での所でロシーの手が私の口を塞いでくれた

び…ビックリしたー…

ロ「[むりやりはだめだ]」

ド「欲しいもんは奪うまで、俺等は海賊だぞ？」

ロ「[Aはだめ]」

ド「なんだそりゃ」

声だけ聞くと、ドフィが独りでに喋っているような口喧嘩を眺める私

腰はドフィに固められ、口はロシーに塞がれ

どうしようもないなこりゃ

2人の会話をシャットアウトしたら、頭の中で今日の晩飯やTVの事を考える…

はやく解放してくんないかな←

心地良い香りに包まれながら、何度も思った