目が覚めたらモフモフ兄弟が居たんですけど… (ページ11)

今日:11 hit、昨日:0 hit、合計:35,981 hit

第9話【嫉妬】ページ11

～まだドフラミンゴsid～

ー…良かったら、僕と一緒にご飯でも…ー

あぁ”？

自分でも額に青筋が浮かぶのが分かった。
何言ってやがるこの馬鹿は…

隣に居るコラソンは不思議そうに俺のことを見ている。

ふん…、少しこらしめてやるか

～貴方sid～

貴「えっと、良いですけど…何処で食べましょうか？」

神「じゃあ近くのカフェでサンドウィッチでも…って、うわぁあ！？」

貴「か、…神崎先生ッ！？」

いきなり壁へと独りでに突っ込む神崎先生。

え、何々！？なんで突っ込むの！
頭打って気絶してんだけどッ…えぇ！？

貴「ど、どうしよ……ん？」

目の端に写る人影…あれ、何処かで…。

なんかコッチを見てて、指を曲げててグラサン…笑う長身金髪…。

貴「ドフラミンゴさんだ…。」

頭がジクジクと痛んだ気がして、顔を伏せた。

気絶した神崎先生を保健室に預けた後、ダッシュで二人の居るカフェへと向かった。

貴「勝手に外へ出ちゃダメって言ったでしょ！？しかも、何で神崎先生操ってあんな事を！」

椅子に座れば精一杯睨みつけて説教タイム

だけど全く反省してないドフラミンゴさんは、ニヤニヤと口端を妖しげに上げて笑うだけ。

もう、何なのよッ

ド「緊急事態な場合、来てもいいと書いてあったが？」

貴「ッ…も、もしや…何かあって…？」

ド「緊急にお前に会いたくなったんだ」

貴「意味分かんないわよ！！」

聞いた私が馬鹿だった…。

コーヒーの上に盛られた生クリームを掻き回しながら溜息をつく。

ド「あの男は気に食わなくてな…つい指が勝手に」

貴「ついじゃない…どう謝ればいいのやら….ん？コラソンさん？」

申し訳なさそうに眉を下げたコラソンさんが私の方へケーキを寄せてきた。

紙には[これでゆるしてはくれないか]、と書かれていて…可愛いと思ってしまった私←

貴「んー…コラソンさんに免じて、今日は許してあげます」

ド「おいおい、俺にもそれぐらい優しくして欲しいもんだなァ？」

貴「壁に人を叩きつけるドフラミンゴさんはダメ」

ド「フフフッ、厳しいな…それより…」

ケーキを食べていた私に手を伸ばして、親指でゆっくりと唇をなぞるドフラミンゴさん

え、ちょッ…え…！！

ド「ドフラミンゴさん、じゃなくて…気軽にドフィって呼んで欲しいもんだな」

その親指を自身の唇に当てて微笑むドフラミ…ど、ドフィ…。

恥ずかしいッ！！

そのドフィを睨むコラソンさんに、気付く余裕なく…