目が覚めたらモフモフ兄弟が居たんですけど… (ページ1)

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プロローグページ1

ー…ジリリリィ…パシッ……ー

いつものように6時にセットした携帯のアラームを止める

カーテンの隙間から漏れ出す朝日が急かすかの様に、まだ眠い私を刺激する

貴「んんッ…今日は仕事休みだし、…」

でも、そのまま昼まで寝てしまっては平日起きるのがキツいし…仕方ない、起きるか

貴「今日は凄く良い天気だし、溜まってた洗濯物を……ん？なんだありゃ」

ーリビングへ歩いて行くと、黒とピンクの巨大なモフモフが…床に転がっていました…ー

一見服みたいだけど、あんな派手な服は家に無いし…最近客人なんて家に入れてないしなぁ、忘れ物でもない

じゃあ何あれ、怖ッ…幽霊とか宇宙人？
未確認生物とか嫌だよ
つかなんで私の家に？え？

ー…モゾッ……ー

貴「おぉッ！？ぅ、…動いた！！」

やっぱ生きてんのあれ！？
え、や…待って…妖怪的な？
友達になれ的な？嫌だよ！！

とりあえず私は、妖怪執事から渡される摩訶不思議な時計ではなく
側にあった掃除機を掴んで戦闘態勢にはいった

ー…ツンッ…ツンツン…ー

ピンク「…チッ…んだよ……」

貴「え、言葉喋れんの！？」

掃除機で突いてみたら、ピンクから低い声が聞こえた
オスか…メスの方が可愛いらしくて良かっtじゃなくて！！
このモフモフ達の正体を暴かなければッ

貴「ど、どちら様…？私地球人だけど…分かる？」

ピンク「あん？ふざけてんのか…って、おい…コラソン居たのか」

ピンクのモフモフが黒いモフモフに気がついて、揺さぶり起こした

こらそん？やっぱ横文字の名前なんだ
てか名前あるんだッ

コ「……[何処だココは]」

ピンク「分からねぇ、そこの女…」

貴「あ、はい？……ギャァアアア！！」

何か聞きたい事があるのか、二匹のモフモフ達は私の方へ顔を向けた

…へ、変なグラサンに…口裂け男ッ…

貴「こっち見るなぁあ！！不審者ー！！」

ーカチッ…ウィイイイン…！ー

直ぐに不法侵入した人間だと2秒で理解した私は、掃除機のスイッチを入れて二人に向けた

コ「…ッ！？～～っ！！」

口裂け男のモフモフが掃除機に吸われ、ソイツは必死に離そうと暴れている

だけど転けたり床に頭を打つけたりと、暴れているというより一人でコントをしている…の方が正しいくらい

ピンク「何やってんだよお前ェは…」

呆れ顔のピンクがクイッと指を曲げると、何故か私の手から引っ張られる様に掃除機が落ちた

貴「ちょ、本当ッ…あんた達誰よ！！」

ピンク/コ「「[それは此方の台詞だ]」」