脱メンヘラとか無理だってば。【HQ】

じゅうしち。従事。 ページ18

なんやかんやあってもなくても時は過ぎ去るもの。今回に関しては特に事件も何もなかったからカットさせていただいたわよ！いやなんやねんこのキャラ。


相変わらず薬とランデヴーして白布に怒られ、ツミッターで白布のネトストをして、電子タバコを新調して白布にへし折られ、部活をして、従兄弟(バレーバカ)に質問爆撃を受け、部活をして、部活をする毎日。いや部活の比率よ。


ところで現在IH初戦の真っ最中です。と言っても第2セット終盤でそろそろ終わるけど。勿論こちらの勝利でね。


私は監督の隣に座ってスコアをとりながら試合を見ている。相手チームに同情…はしないけどカワイソーに感じなくもないね。ほら、うちは言うまでもなく強いから。お、つとむんストレートキレッキレだねぇ。


｢村上｣


｢なんですか監督｣


｢おめぇ暑くねぇのか｣


｢選手たちの熱気で心持ちは多少…？｣


正直言うとクッソ暑いけどね。腕(の切り傷)がギロ状態だから脱げないんですよね。ここ最近は切ってないけど積み重なった傷跡は色素沈着を起こしているしわりとファンデで誤魔化せない部分あるし。自業自得だって？やかましい。


それにしてもバレーの最中に全く関係ない話をぶち込んでくるなんてレアですね、明日は槍が降るのかな。……そんなことはない、よね。うん。


少し上擦った笛の音が聞こえて得点板を見ると、白鳥沢のほうが25になっていた。試合終わってた。スコアはちゃんと取っていた(手が勝手に動いていた)から安心してほしい。


選手たちの大きな挨拶の声を聞き届け、控えの人達にドリンクとタオルを渡すように指示をだす。ついでに撤収準備も頼んだ。私はこれから本部に行かないといけないからね。マネージャーも暇じゃない。


｢勝ったぞ｣


｢当然です！！！｣


｢ドシャッたときの相手の顔サイッコーだったネ！｣


｢性格の悪さが全てを台無しにしますねアカウニ先輩は｣


｢今日のセットアップの感想あとで頼む｣


｢オーケィ任せろ今日もガン見してたわ｣


生憎ひとりひとりに声をかける時間が無い。早い段階で聞こえた2,3言だけ返答をし、行き先を告げてその場をあとにした。





あれから数分後。本部での諸用を済ませた私はココドコ状態になっていた。そう、迷子である。


元来た道を辿ったつもりなのに人の気配がなくなっている。そんなバナナ…あの選手に道を聞いてみるか。


後頭部しか見えないけど、なんか見覚えのあるキューティクルヘアだな。

じゅうはち。(約)十羽の烏のうちの1羽。→←じゅうろく。従属はいやだ。

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