にじゅうろく。煮汁6L。 ページ27
｢どの面下げてここに来やがったクソビッチ｣
｢あまりにも率直な罵倒｣
背後に白布が生えてきた。
何を言っているかわからないだろうが実際何を言っているかわからない。急に背後に白布が生えてきたんだって。いやマジで。
｢いつから居た？｣
｢『ふたり的に私の事抱けるかって聞かれたらどう』のくだりあたり｣
｢うわこいつ肝心なとこ全部聞いてやがる｣
｢肝心も何も中身なかったっスよね｣
その通りだねつとむん。スッカスカもいいところよ、どっかの変態先輩がやる気出してくれないから！！！
｢主役がおいでなすったんだから動いてみろよ、ホラ｣
先輩は元々何か考えて来たんでしょ？って目で語りかけてくる。そうさせたいならはよ部屋を出てください。
｢変態先輩はマジモンの変態先輩なんですね確り覚えときます｣
｢もはや後輩とは思えないキツさ｣
それにしても気配のけの字もなく室内に侵入するなんて、白布は忍者か何かなの？『誰よりも目立たないセッター』ってこういう方面なの？？？(違う)
｢白布さんどうやって入ってきたんですか｣
｢普通に扉から……
｢そんなことある？｣
｢太一とはバッチリ目ェ合った｣
｢ほう……｣
気づいていて黙ってたとはつまり川西先輩は本気で協力する気が無かったと。そのくせしてぐだぐだ時間を潰す場は作ったのか。なるほど行動理由が読めない。
｢とりあえずAと五色は帰れ｣
｢4話分使っといて何もせずに帰るとかいうくっそつまらんオチある？｣
｢何言ってんだお前｣
｢オバチャンに怒られる前にとっとと帰ろうなー｣
夢主補正とかそういうモノはないし世界は私に厳しい。あれよあれよという間に玄関に追いやられ靴を履かされてはもう帰るしかないのである。今更だけどつとむんとばっちりごめん。チョットだけ反省してなくもない。
｢じゃ、またな｣
パタン、と部屋の扉が閉められた。
えー……今更焦燥感湧いてきたんだけど寮母さんにバレる前に出なきゃじゃんやっべ。
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｢なぁ｣
｢何｣
｢俺、実は演技うまいのでは｣
｢何言ってんだ真顔野郎｣
｢フーン、そういうこと言っていいんだ。俺としてはお前のオカズ教えてやっても良かったんだケド｣
｢……は？なんで知ってんだよヘンタイチ｣
｢この前借りた数�競痢璽�1冊目に挟んであるやつ｣
｢ｱｯ｣
｢墓穴賢二郎｣
にじゅうしち。躙り死地に赴く。→←にじゅうご。滲む雨後の視界。
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黒瀬 - 読んでめちゃめちゃハマりました！更新楽しみにしています！頑張ってください！！ (2020年4月8日 19時) (
レス) id: c0f0417cc9 (このIDを非表示/違反報告)
noara(プロフ) - あっすこです…ろくろ首で待ってます！更新お疲れ様です！ (2020年3月24日 22時) (レス) id: c5bfb6cb88 (このIDを非表示/違反報告)
レイカ(プロフ) - ヤバイ好きです！メンヘラはじめてでちょっとだけのぞく気でいたらどハマりました！！更新頑張ってください！！！ (2020年3月19日 18時) (レス) id: 2f295bf970 (このIDを非表示/違反報告)
霧華 - メンヘラすきです…続き気長に待ってます(ﾟーﾟ*) (2020年3月4日 11時) (レス) id: daf330d400 (このIDを非表示/違反報告)
いちご - ちゅきです (2020年3月3日 9時) (レス) id: 7f42fd7b15 (このIDを非表示/違反報告)
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