検索窓
今日:2 hit、昨日:2 hit、合計:5,585 hit

*40* ページ10



なんで俺は。

朝の騒動で

どっと疲れたのはあるが

なんであんなことを

言ってしまったのか。

あの後、遅れて戻ってきた

Aさん。

とても悲しい顔をしていた。





「いーずみ」

「なんですか」

「どうすんの。
Aちゃん」

「どうもこうも
ないですよ」

「またそんなこと…」

「放課後、なんとかします」

「なあ、泉」





いきなり真剣な顔で

話し始めるアキラ。

その後に出た言葉に

俺は…





「バカなことを」

「え、なんでだよ」

「違います」

「絶対そうじゃん」

「貴方って人は」





アキラが言ったセリフ。

それは

泉ってベタ惚れだよな

そんなわけないじゃないですか。

好きなの?とか聞くなら

わかりますよ。

なのに

ベタ惚れってなんですか。





「とにかく。
ベタ惚れじゃありません」

「じゃあ好きなんだ」

「アキラ!」

「へへ」





好き

そのワードをダイレクトに聞いた時

自分の行動や発言で

色々振り返ってみた。

たしかに、Aさんが

居なかったら俺は

寂しくなる。

ふと筆箱に目をやると

もらったシャーペンが見えた。





「…」

「どした?」

「いえ、なんでも」





これもらったとき

どれだけ嬉しく思ったか。

彼女には伝わりませんでしたけど。

というより正しくは

伝えられなかったんですよね。

*41*→←*39*



目次へ作品を作る感想を書く
他の作品を探す

おもしろ度を投票
( ← 頑張って!面白い!→ )

点数: 10.0/10 (27 票)

この小説をお気に入り追加 (しおり) 登録すれば後で更新された順に見れます
28人がお気に入り
設定タグ:アルスマグナ , 泉奏 , 神生アキラ   
作品ジャンル:恋愛
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告

感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)

ニックネーム: 感想:  ログイン

作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ

作者名:Chii | 作成日時:2017年10月10日 11時

パスワード: (注) 他の人が作った物への荒らし行為は犯罪です。
発覚した場合、即刻通報します。