Eternally -02- (ページ11)

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あっという間に放課後に。

今日は部活もないと

聞いたので俺は

本を読もうと思い

足早に帰路に。

・

「あ、」

「泉奏…」

・

不運ですね。

ばったりと玄関先で会うとは。

・

「おかえり…」

「早く中へ」

「あ、あのさ」

「話は中で聞きます」

・

俺は先に中へと入ると

バツの悪そうな顔をして

後ろをついてくる

彼女になんなく

苛立ちを覚え

・

「何かあったんですか」

「私、出ていくから」

「また、何を」

「だって今日
彼女くるんでしょ？」

「…はあ…
貴女はどれだけ
流されやすいんですか」

・

彼女からの一言に

俺はため息しか出ず

・

「とりあえず中へ。
此処で話しても意味ないので」

「わかったわよ」

・

さらに不貞腐れた

顔をする彼女をみて

俺の腹は決まった。

・

「Aさん」

「なに」

「誰になにを言われたか
知りません」

「…」

「だけど
俺には彼女なんていません」

「じゃあ好きな人は」

「いますよ。
目の前に」

「やっぱ…
ん？」

・

さらりと口にした言葉に

目を丸くして固まる

Aさん。

・

「今なんて…」

「俺の好きな人は
貴女です。
だいたい、好きでもない人を
部屋に入れさせたり
しません」

「泉奏…」

「本当はちゃんと
伝えたかったんです。
でも、貴女が不安定でしたし
落ち着いたらしっかりと
伝えようと思ったんですけど」

「でも、散々
バカにしたり…
あげたやつだって
対して嬉しくなかったんじゃ…」

「あの時は
うまく言えなかったですよ」