八十九話 ページ10
焦凍side
森｢可愛い！可愛いよ2人共！！｣
犬のような耳と尻尾をつけ、七〜八歳程に
幼くなったAは、フリフリの付いた
ドレスを着て、遠い目をしていた
エ｢可愛いわよ、コユキ！｣
『有難う御座います、エリス嬢』
もふもふと耳を触って、ご機嫌な
お揃いのドレスを着たエリスと、此方が
ドン引きするほど、笑いながら明治時代に
ありそうなカメラで写真を撮っている森さん、
そして、死んだ目で撮影されているA……
ショール(※シュール)だな
冬｢Aちゃん｣
わくわく、といった具合に姉さんが声をかける
『？なぁに？』
幼くなったからか、ぽや、とした声で聞くAに
姉さんは、可愛……と言いながら、本題に入った
冬｢お姉ちゃんって、呼んでみてくれない？｣
｢お姉ちゃん｣というのは確か、幼い頃、Aが
姉さんに対して、呼んでいた呼び方だった
『？おねぇちゃん』
舌っ足らずのAにキュン(？)としたのか、
姉さんは口元を手で覆っていた
森さんは｢可愛い！可愛いよ、A！！｣と
カシャカシャと写真を撮っていた
エリスも、｢コユキったら、可愛いんだから！｣
とむぎゅ〜っと抱きついていた
そして、更にカシャカシャカシャカシャと
さっきより写真を撮っていた森さんが居た
『もう勘弁してくださいよ、
半ば悲鳴を上げるように云うAに、
森さんは｢ダーメ♡｣と云った
一瞬、背筋が凍ったかと思った
森｢後、ん〜…………2時間撮らせてね♡｣
ひぃ……と小さな悲鳴が聞こえたが、森さんは
聞こえていない様子で写真を撮っていた
_____2時間後_____
森｢また来るよ、A｣
エ｢またね、コユキ！｣
やっと、帰った二人だったが、Aは
げっそりとしていた
『……焦凍』
突然、声をかけられた
『お願いだから、誰にも云わないでよ、この事』
凝然と此方を見るAに｢云わねぇ｣と
云っておいた。『それと……』とAは
俺のスマホに目線を移すと、
『その撮ったやつ、消しといてね』
ギクッ
なんでバレたんだ……！？
『否、表情に出てるよ、焦凍』
焦｢……駄目か？｣
『ウグッ……だっ、駄目です』
焦｢……ホントか？｣
『〜〜〜っ、駄目なモノは駄目だ！！』
スマホをパッと取られ、流れるように
消されちまった。保存しとけば、良かったな
……でも、案外可愛かったな、Aの照れ顔
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ユウ - 面白いですね! 続き楽しみにしてます! (4月15日 0時) (
レス) @page11 id: 65d421c831 (このIDを非表示/違反報告)
メイデーア - 2の方に書きましたが、此方にコメント書いておきますね！私の最推しは綾辻先生なんでお相手が綾辻先生だということがとても嬉しいです。作者様、更新頑張ってください……！ (4月11日 14時) (レス) id: 8fc649d94d (このIDを非表示/違反報告)
駄菓子だいすき - 神なんですかぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ！？！？最高ですぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅ！！！！！！ (9月28日 22時) (レス) @page3 id: 189d30a5fb (このIDを非表示/違反報告)
星月アオイ - すきですううううううううううううううううううううううううう (9月22日 14時) (レス) @page2 id: bf6dfd2e0c (このIDを非表示/違反報告)
あまね(プロフ) - いやぁぁぁぁすきぃぃぃぃ (9月18日 22時) (レス) @page1 id: 2b125e9969 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：松前菊 | 作成日時：2023年9月10日 11時
