八十七話 ページ7
遅くなりました……！
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焦凍side
先？｢皆、お前を愛しているのだから｣
優しく、｢先生｣と呼ばれる男はそう云った
黒い霧がゆらゆら、とAの感情を表すように
揺らめいた
『いいん……ですか？』
泣き出しそうな声が小さく聴こえた
『私は……
普段なら出さない声音に、俺達家族は驚いた
Aのことを知ってるようで、知らなかった
先｢……あぁ、いいんだよ。お前には
その資格がある｣
｢先生｣の言葉に、Aはやや涙声で、
でも嬉しそうな声で云った
『ありがとうございます、
「「「「……｢夏目｣って、もしかして文豪の……？｣｣｣｣
再び思考が一致した気がした
すると、ふっ、と霧が薄れていった
そして、細く白い光が差し込んだかと思えば、
次第に太くなり、俺達の視界を覆い尽くした
再び目が覚めると、Aが覗き込んでいた
『！起きた？おはよう』
朗らかに微笑むAに、俺も頬が緩んだ
矢っ張りAは、笑っている方が似合ってる
姉さん達は起きた後、Aを見た途端、
泣きながら抱き着いていた
抱き締められている本人は、少し困惑気味だった
不本意だが、俺より先に起きていたクソ親父は、
何も云わずにAの頭にポンと
手を置いて、ワシワシと撫でていた
撫でられていた本人は、ぐわんぐわん
揺れていた。勢いが強すぎたらしい
その後、Aはやや恥ずかしそうに、
｢此方に皆を時々、呼んでいいか｣と聞いた
姉さん達は即座に了承し(勿論、俺もだが)、
クソ親父は何も云わず、頷いた
了承を得たAの表情が華やいだ
綺麗だと、そう思った
そして、冷蔵庫から箱を取り出し、目を瞑って
こう唱えた
『異能力_______記憶の盃』
『我が足音に驚かされて顧みた面、余に
詩人の筆なければこれを写すべくもあらず』
『_____｢ヰタ・セクスアリス｣』
その瞬間、様々な文字が踊った
帯のような文字の羅列を纏い、ないはずの風に
靡く銀の髪が迚も、幻想的だった
そして、現れたのは_______
？｢もう！遅いわよ、コユキ！｣
｢待ちくたびれたじゃない！｣と云う金髪碧眼の
7歳程の少女が腰に手を当て、如何にも
｢怒っています｣と頬を膨らませている
『申し訳ありません、エリス嬢』
片膝を床に着き、右手を心臓の辺りに置き、
丁寧に謝罪していた。誰だ、この子供？
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ユウ - 面白いですね! 続き楽しみにしてます! (4月15日 0時) (
レス) @page11 id: 65d421c831 (このIDを非表示/違反報告)
メイデーア - 2の方に書きましたが、此方にコメント書いておきますね！私の最推しは綾辻先生なんでお相手が綾辻先生だということがとても嬉しいです。作者様、更新頑張ってください……！ (4月11日 14時) (レス) id: 8fc649d94d (このIDを非表示/違反報告)
駄菓子だいすき - 神なんですかぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ！？！？最高ですぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅ！！！！！！ (9月28日 22時) (レス) @page3 id: 189d30a5fb (このIDを非表示/違反報告)
星月アオイ - すきですううううううううううううううううううううううううう (9月22日 14時) (レス) @page2 id: bf6dfd2e0c (このIDを非表示/違反報告)
あまね(プロフ) - いやぁぁぁぁすきぃぃぃぃ (9月18日 22時) (レス) @page1 id: 2b125e9969 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：松前菊 | 作成日時：2023年9月10日 11時
