八十一話 ページ1
Aside
ぼんやりと意識が浮上する
霞んでいた視界が次第にはっきりしてきた
……此処は……
？｢Aちゃん！？起きた！？｣
あぁ、良かったぁ、とそう安心した
表情を浮かべたのは、冬美姉さんだった
冬｢体育祭で倒れたの、覚えてる？｣
答える代わりに頷いた
冬｢焦凍が連れて帰ってきたの｣
凄く心配してたわよ？と冬美姉さんは
そう眉尻を下げて云った
『……冬美姉さん』
云わなきゃ、皆に
『云わないといけないことがあるんだ……』
『皆に、下にいる？』
冬｢……いるよ、夏くんもAちゃんが
心配で帰ってきてるから｣
そっか、と呟いて、頼んで先に
降りて貰った冬美姉さんの背中を見て、
目線を落とした。手は震えていた
そりゃそうだよな、拒絶されたらって
考えたら、誰だって怖い
特に、私は。一人になるのが怖い
大好きで、ずっと側に居たいのに、
置いて逝かれるのが辛い
心にぽっかり、穴が空いたようで
寒空に一人、放り出されたようで
体中に巻き付いた、
ギチギチと締め上げるようで
でも、云わない方が辛い
嘘をついてると、考えるのが辛い
なら、云った方がマシだ
異能力の反動で、体中が怠かったが、
何とか叩き起こし、階段を降りた
部屋の襖を開けると、
焦凍は驚いたような表情を微かに
浮かべたと思ったら、立ち上がって
私に近付いて抱き締めた
『しょっ、焦凍？』
焦｢良かった……目ぇ覚めて、良かった……｣
ぐりぐりと肩に顔を埋める焦凍に、
申し訳なくなった
夏兄さんも、心配そうに見ているが
若干、否、露骨に嫌悪感を出している
理由は簡単。
炎｢……体はどうだ｣
『大丈夫です、ご心配をお掛けしました』
こんな奴に敬語なんてつけなくて良い、と
肩からの圧を無視し、本題に
入ることにした
『皆に……云わないといけない事がある』
夏｢それって……｣
『あの、黒い靄とか……あの人とかの事』
少し部屋の空気が下がった気がした
焦凍には少し、離れて貰い
(時間がかかった)、説明を
することにした。唯、問題がひとつ
全部がわかる訳ではないのだ
それを如何に説明しようか、と
頭を悩ませたが、極論に至った
_____見た方が早いのでは？
『異能力、』
_______記憶の盃_______
ぴちょん
_______
お待たせしました！
まだ見つかってないです……
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ユウ - 面白いですね! 続き楽しみにしてます! (4月15日 0時) (
レス) @page11 id: 65d421c831 (このIDを非表示/違反報告)
メイデーア - 2の方に書きましたが、此方にコメント書いておきますね！私の最推しは綾辻先生なんでお相手が綾辻先生だということがとても嬉しいです。作者様、更新頑張ってください……！ (4月11日 14時) (レス) id: 8fc649d94d (このIDを非表示/違反報告)
駄菓子だいすき - 神なんですかぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ！？！？最高ですぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅ！！！！！！ (9月28日 22時) (レス) @page3 id: 189d30a5fb (このIDを非表示/違反報告)
星月アオイ - すきですううううううううううううううううううううううううう (9月22日 14時) (レス) @page2 id: bf6dfd2e0c (このIDを非表示/違反報告)
あまね(プロフ) - いやぁぁぁぁすきぃぃぃぃ (9月18日 22時) (レス) @page1 id: 2b125e9969 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：松前菊 | 作成日時：2023年9月10日 11時
