音の呼吸 ページ4
「...善逸がいない?」
天元「ああ。」
それ以上はなにも云おうとしなかったが、多分私を帰らせるために伝えに来たのだろう。もしそうなのだとしたら...私はどれだけ弱い人間だと思われているのだろうか
「私も探しに行く。」
天元「帰れ。もうすぐで夜だ」
「何でその時間に伝えに来た?屋敷に戻ってほしいっていう気持ちの反面、誰かに協力してほしいって気持ちもあるんでしょ。」
天元「ちげーよ!!!」
例え違くとも、私は戦うことを選ぶ。
「隊士服着て待っていたのに、それはないでしょ。刀も天元の鼠が運んでくれた。」
天元「...この野郎」
天元が手に入れた情報は、妻の一人である女がいる場所。彼女を解放したのか、彼女がいた小屋のような建物の中からすぐに戻ってきた
「お帰り...」
天元「...地面の下」
「?」
天元は地面に耳を当てる。私にはよくわからないが、この人だけにはわかるのだろう
天元「誰かが戦っている。反響してよく聞こえる」
「地面の下で!?でもどうやって行けば...」
天元「任せろ。音の呼吸、壱ノ型・轟!!!」
刀を刺した直後に地面は爆発する。彼も伊之助と同じ二刀流ではあるが、彼は少し特殊だった。その太刀はするものであり、桁違いの威力を誇っている
然しその仕組みは誰にもわからない。この爆発を喰らい、生き延びた者が一人もいないからだ
天元「行くぞ。後輩」
「...見えた、赤い影。地の呼吸、壱ノ型」
覚悟を決め地の下へと落ちていく。真っ暗で何も見えなかったが、少しするとすぐ伊之助たちの姿が見えた
妓夫太郎「柱...あの娘は!?」
「瓦解土崩・改」
垂直に斬るが、鬼に上手く避けられてしまった。天元の方は無事妻と再会し、囚われていた女たちも救い出すことができたようだ
「おまたせ、伊之助。」
伊之助「遅いぞクソ女!!!」
____は?
「誰がクソ女だと...クソ猪に云われてたまるか!!!」
伊之助「誰がクソ猪...ってもう鬼が逃げてんぞ!!!」
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作者名:琲世 | 作成日時:2019年7月25日 12時