花の呼吸 ページ27
蟲の呼吸、蜻蛉の舞い・複眼六角
胡蝶「...」
すれ違いざまに童磨に斬られる。童磨の煽るような声だけが耳に入ってくる
童磨「毒じゃなく頚を斬れたら良かったのにね...あー、無理かあ。君小さいから」
死んでしまうの?カナエ姉さんの仇も取れずに?私は...
「ふふふ」
童磨「...?」
「おもしろい。すごくおもしろい。私もやってみたい!いイよね?殺していいヨね?童磨、あなたを殺シテいいよね!?」
彼女自身凍結されている筈なのに、そうだと思わせないほどの速さだった。私を護るためなのか、単なる知能の低下で襲いかかっているのか...
カナエ「しっかりしなさい。泣くことは許しません」
胡蝶「...でも」
カナエ「関係ありません。立ちなさい、蟲柱胡蝶しのぶ。そして貴女が今救うべき人を救うのです」
そうだ。ここまで来たんだ。どんな犠牲を払ってでも勝ってやる。カナヲの為にも...Aの為にも。
カナエ「しのぶならちゃんとやれる。頑張って」
童磨「君はもう少し...上の者への態度を学ぶといいよ」
胡蝶「下がって!A!」
「はい!」
童磨「(連携をとっている...!?)」
胡蝶「蟲の呼吸、蜈蚣の舞い・百足蛇腹!!!」
幸せの道はずっとずっと遠くまで続いているって思い込んでいた
破壊されて初めて、その幸福が薄い硝子の上に乗っていたものだと気づく
こいつを殺せば...
「胡蝶さ...」
ガシッ
童磨「えらい!!頑張ったね!こんな弱い女の子がここまでやれるなんて!姉さんより才も無いのに、よく鬼狩りをやってこれたよ!今まで死ななかったことが奇跡だ!」
褒めているように聞こえるが、これは煽っている
童磨「全部全部無駄だというのに、やり抜く愚かさ!これが人間の儚さ!人間の素晴らしさなんだよ!」
胡蝶「地獄に堕ちろ」
「胡蝶さん!!!」
カナヲ「師範!!!」
お願い、伝わっ
童磨「ふふっ」
ゴキッ
黒死牟に依存しすぎた。全部私のせいだ
頭がおかしくなりそうだ
でもこんな時でもようやく思い出せた。何でもっと早く思い出せなかった
「胡蝶...さん...」
____猗窩座の反応が消えている?
カナヲ「花の呼吸、肆ノ型・紅花衣」
童磨「おっと!吸収している最中に斬りかからないでおくれよ。それから...荒覇吐、君もようやく上弦の参になれたね!」
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作者名:琲世 | 作成日時:2019年7月25日 12時