逃げ道 ページ11
これまでの二ヶ月間、私の身に何が起きたのかを話そう。十週間、合計六十一日。
一日目、手枷足枷を外してもらってから童磨を使った
「うう...っ...」
童磨「そんなんじゃ俺の腕は引きちぎれないよ。弱いなあ」
「ふんぬ...ッ!」
黒死牟「...娘の姿を見るのが...恒例になりかけている。」
無惨「好きにしろ。どうせ此処からは逃げれない」
「人間甘く見んなよクソ野郎!!!」
力強く引っ張るが、その日は敗北。一週間同じような出来事なので、二週間目に突入する。二週間目の中間辺りで、そこそこ体力は付いた気がしか
童磨「さーん、にー、いーち!」
「お」
童磨「捕まえた」
脱出しようとしても即捕まる。原因は昨日にあるだろう
"青い彼岸花"の事を話させたいがために、人間用の拷問器具で幾度と傷つけられた。その日はずっと手枷と足枷を付けられていた。無惨がいない頃を見計らって、黒死牟が私の治療をしてくれた。
それでも痛みは次の日まで続いた
二週間目の終わり頃
「...」
黒死牟「...」
猗窩座「(見つめ合っている...?)」
「耳飾り、とても似合う。」
黒死牟「そうか...お前に対しては...食欲がわかないし、むしろ...心配している。怪我などは...また治療する」
「ありがとう」
猗窩座「...」
鬼で三人目に信用できる人だ。この人はとても優しい
囚われの身で、炭治郎たちがいなくて、耐え難い環境だった。それでもこの人がいると安心できるし、たまに私に質問をしてくる
黒死牟「花は好きか」
「...勿忘草って知っている?私を忘れないで、っていう花言葉。誰かに忘れられるのが怖くて、何時も山まで花を探しに行った。」
黒死牟「わかった。ならそれを...」
「もし本当に取りに行くなら、摘むときは優しくして。私が教えてあげる」
黒死牟「...昔とは違うかもしれない...お前が知る...やり方、詳しく教えてくれ...」
三週間目の一日目、私はまた拷問を受けていた
無惨「吐け。何のために生かしていると思っている?」
「あ"あ"...ッ!?」
無惨「さあ吐け。お前の知る情報を吐け。」
まだ数回しか拷問を受けていないが、部屋は私の血でいっぱいだった。
無惨「私は変化が嫌いだ。好きなものは不変だ」
「んぐっ...」
口答えされないように手で抑えられる。無惨は手慣れた様子で治療を始めた
無惨「...私を失望させるな」
その日、黒死牟には会えなかった。私の悲鳴が空間に響いた
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作者名:琲世 | 作成日時:2019年7月25日 12時