苦しみ、のたうちながら前へ ページ6
まだ聞こえる。彼奴は俺のことを信じてくれている
縛られてあんな高いところにいるのに、彼奴は俺の事を信じてくれている。今此処で俺が諦めたらダメだろ...でも、鬼が目を光らせている。絶対に助けれない
「今...行くから...」
善逸「...」
彼奴を若し助けれたら、俺は助かるのか?彼奴も俺も助かるのか?
どのみちこの人面蜘蛛に殺されるかもしれない。俺も知能もなくなるかもしれない。
呼吸をする。身体を最大まで強化しろ、善逸!
今は鬼と戦わなくていい。彼奴を解放できればいいんだ
善逸「男の俺が諦めたら...恥をかくことになる」
累の兄「...?」
善逸「雷の呼吸、壱ノ型・霹靂一閃」
累の兄「狙いは俺じゃない...クソッ!距離がある!」
善逸「お前を信じるからな!!!」
「任せろ!!!」
Aが繋がれている糸だけを切り、刀を投げ渡すとAはすぐにそれを掴む。
影がとても薄くなった瞬間、それが鬼の最後。
善逸「どんだけ目いいんだよ」
「さあ。別の何かかもしれないけど...とにかく、私は影が見える。私が斬った鬼は何時も、死ぬ間際に影が薄くなっていた。生命の影が薄くなる瞬間、その時だけ私は自分を励ませる。」
善逸「...お前、次の任務からは別だろ。一人で大丈夫なのか?」
「運任せ。私の事を信じてくれるなら、私も善逸の事をたまには信じてやらなくもない。」
善逸「信頼してないのか。分かってたけど...」
累の兄「き...斬られる...!」
「水の呼吸、壱ノ型・水面斬り!!!」
表では何時も毒を吐くくせに、荼津の事を少しだけ信用していた。俺のことなんか炭治郎以上に信用してくれていた
なら俺も彼奴を信じなきゃだろ。
「...善逸、呼吸を使って毒が巡るのを遅らせて。誰かが来てくれるまで耐えて」
善逸「...」
「私もお前の事を信じているから...善逸の身体がちゃんとよくなった時に、お礼を言いたい。」
善逸「俺...死ぬかもしれないのに...」
「私が生きるって信じているんだから...善逸はまだ死なない。私の言葉一つを受け取るために...少しは生きてみてよ...」
...そうだ。ちゃんとしないとまたじいちゃんに叩かれるぞ、善逸。炭治郎にも怒られるぞ
禰豆子ちゃんもいる。伊之助も、荼津も。Aの言葉もちゃんと聞きたい
番外編:やっぱりネタってすぐに尽きるね。苦し紛れの尺稼ぎで勘弁してください→←累の兄
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作者名:琲世 | 作成日時:2019年7月18日 11時